お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件【あらすじネタバレ感想】これは良質なラブコメだ!

あらすじ

Webにて絶大な支持を集める、甘く焦れったい恋の物語がついに書籍化!

藤宮周の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼が住んでいる。特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。
自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事をつくり、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。
家族の繋がりに飢え、次第に心を開いて甘えるようになる真昼と、彼女からの好意に自信を持ちきれない周。素直でないながらも二人は少しずつ距離を縮めていく……
「小説家になろう」で絶大な支持を集める、素っ気なくも可愛い隣人との甘く焦れったい恋の物語。

(SBクリエイティブより)

感想・レビュー

なんじゃこの『非モテ独身男子』の為だけに作られた『天使のような美少女ヒロイン』わっ!と思いながらも、ちゃっかり楽しんでいた自分がいる。笑

発売当時からかなりGA文庫編集部が推しているのを知っていましたし、なろうでも大人気、このライトノベルがすごい!でもここ数年で常連になってきているので、いつか機会があればと思ってはいましたが中々読めずでしたがようやく…。

誰だってこんな天使様がいたら良いなぁ、という全独身男子の妄想を具現化したような作品なのですが、読了後の所感としては、お世辞抜きに久しぶりに面白いラブコメでした。

私自身、GA文庫のラノベを読むことがおそらく2,3年ぶりになるのですが、これは良い作品を捕まえましたね。

人気が出るのも頷けます。

主人公のぶっきらぼう感とヒロインがクール可愛い系で、主人公はヒロインに料理で胃袋を掴まれる。

今思えば古典的なラブコメの組み合わせのような気もするのですが、一周回って今どきな空気感を演出するのに成功しているように思えました。

序盤はドライな関係性だった二人が、徐々に徐々に、かといって近すぎないように、近づいていく…この速度感が絶妙に上手いなと思いました。

やっぱりラブコメで人気出る作家さんって、この肌感覚の描き方に何か天性のモノを感じます。

天使様は料理を作るのと掃除をしてくれる為だけに主人公の家に来る。←この理由というか動機付けに若干の無理やり感もなくはないんですが、序盤の導入部分と二人のドライさがラノベ的上手さに昇華されていて、そこまで違和感のないように読み進めれたかなと思います。

わりとこの違和感を覚えさせない、という山を越えられずにあとは流し読みされてしまうラブコメって少なくないと思うんですけど、本作はしっかりと越えていきましたね。

タイトルにもある駄目人間にされていく流れですが、主人公が相手を異性としてというより、人として思いやっているのが物語としてとても良い方向にいっている。

まぁヒロインが天使様と言われるほどに容姿端麗なので、じゃあめっちゃくちゃブサイクだったらどうなっていたのか、あと高校生でまぁまぁ良い家に一人暮らしをさせてくれる良家の二人だけど、みたいな野暮な考えもない訳ではないのですが。笑

それはひとまず置いといて、最後まで時の流れは緩やかでしたが、秋から冬、そして年末へ…という物語の締め方もキャラクターたちの心情とリンクしているように感じられ、一冊の本としてもクオリティが高いと感じましたね。

調べてみたらどうやら2巻以降からイラストレーターさんが代わるようですが、私が読んだ1巻の表紙などは、もう既にその二代目の方のイラストに差し替えられているようですね。

挿絵は初代の方のままらしいのですが。

続編を読むかは今の所未定ですが、個人的に機会があれば全然読んでみたい作品なのは間違いないですね。それくらい楽しめた作品だと思います。

こういう良質なラブコメに出会える機会は少ないので、自信を持って「オススメだ!」と言えるのが素直に嬉しいです。

では今日はここまで。ありがとうございました。

紹介した本