あらすじ
「六月になったら、わたしは消えるから」
転校生にしてピアノの天才・真冬は言い放った。彼女は人を寄せつけずピアノも弾かず、空き教室にこもってエレキギターの超速弾きばかりするようになる。
そんな真冬に憤慨する男子が一人。大音量でCDを聴くためにその教室を無断使用していたナオは、ベースで真冬を“ぶっとばす”ことにより、占拠された教室の奪還をめざす。
民俗音楽研究部なる部活の創設を目論む自称革命家の先輩・神楽坂響子とナオの幼なじみ・千晶も絡みつつ、ナオと真冬の関係は接近していくが、真冬には隠された秘密があって―。
恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。
(電撃文庫より)
感想・レビュー
杉井光さん初読みになります。
ジャンルは所謂王道ボーイミーツものでした。
自身の音楽知識が然程なので何言ってるか分からない時もありましたが、理解出来る人には、より面白いのだろうなぁというのが、読んでて伝わってきます。
知識量というか熱量というか。
物語としては、とにかく構成が凄い綺麗で、落とし所も良く、ライトに読めた。
もう10年以上も前の作品なので、キャラに目立った個性は感じなかったが、主人公がベースを捨てた理由が個人的に納得出来たので好感が持てました。