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あらすじ
「退学者をどうするのかーーだね?」
3年生の無人島サバイバルゲーム試験は終了。各生徒が疲労困憊の中、次なる『トークン収集特別試験』が発表される。
各クラス4人ずつの16人で1グループを作りトークンを収集。全10グループでの順位を競いながらも、試験中にトークンが最初に0になった生徒、試験終了時トークン数が学年最下位の生徒は退学となる。
さらにトークンを得る課題も、学力、運動能力といった素の実力が試されるもの。トークンは譲渡可能なものの、広い無人島で特定の生徒への譲渡はタイミングが限定的。
そしてルールを利用したある生徒の暴走が始まり――!?
(MF文庫Jより)
「おまえを退学者にすると決めたのはオレだからな。それくらいの望みは聞こうか」
感想レビュー
よう実ファンの皆さまこんにちは。
ついに2026年のよう実が開幕しましたね。
個人的に一年に一回の刊行ぐらいになるのかなと覚悟していただけに、5か月で発売予告が出た時はとても驚きました。
アニメも絶好調なようで、原作もさらに人気が出てきそうですね。
次の新作発売前の復習がてらに、この記事も利用してみてください。
それでは、さっそく振り返っていきましょう。
伊吹澪の独白
まずは伊吹の独白から。開幕早々に伊吹が退学者になることが明示される。
綾小路との会話もあり、まさか本当に伊吹が退学するのか?
トークン収集特別試験
特別試験が終わったばかりで、疲弊した3年生たちを前に「トークン」数を競い合う特別試験が始まる。
3年生たちは、4クラス混合、約16名前後の10グループに振り分けられ、課題をこなし、トークンを集めるという。
課題内容はまだ不明で、細かいルールが多いので省くが、ペナルティに「退学」がつきまとうシビアなものだ。
綾小路を筆頭に、クラスリーダーたちの思惑が交錯しはじめる。
そんな中、堀北クラスでは、前回の特別試験をきっかけに『裏切り者』の存在が示唆されはじめる。
些細な亀裂から
特別試験の課題が開始する。合計で三つの課題をこなしていく。過去の特別試験を模倣したものらしく、綾小路の立ち回りが光る。
それと同時に綾小路は、堀北クラスの池と篠原に必要以上に攻撃的に仕掛けていく。綾小路のことだから、何かを狙っているとは思うが、どうなるのか。
あと今更かもしれないが、王美雨(ワン・メイユイ)ことみーちゃんは確かに可愛いが、冷静に綾小路が唯一あだ名でみーちゃんと呼んでいるのはちょっと変だ。笑
迫りくる課題
二日目。綾小路たちのグループは、朝から課題をこなしていく。
細かい面白さは多少あるが、物語としての進展はまだない。地味な展開が続く。
七瀬と天沢のプライベートプール
ここで視点は、2年生の七瀬と天沢の会話へ。
主にホワイトルームについての話がなされ、ついに石上京の正体が明かされる。
石上は綾小路の父親、篤臣の指示によって送り込まれたらしい。つまり無事に父の元に戻るか、綾小路の監視役だったと。
なるほど、確かに石上は、過去に綾小路と接触する機会があったが、深くは関わってこなかった。
でも事はそう単純でもない。以前、高円寺の父親と篤臣の代理戦争も始まり、外側で綾小路を巡る戦いは始まっている。
それに、3年生編2巻の終盤で、石上と堀北が接触した時、堀北のこのような言葉で締め括られている。
彼、石上くんとの再会が私の人生を大きく変える始まりだった。綾小路清隆という1人の男性の人生に、深く関わっていくーー仕組まれた出会い
(ようこそ実力至上主義の教室へ3年生編2より)
今思い返せば、ここでの「人生」や「仕組まれた出会い」という堀北の言葉は、かなり大きな意味合いを持ちますよね。自分でも過去の記事で何故もっと強く触れなかったのか、見返しながら驚いています。
そして今回、七瀬の口から天沢の家族事情も少し明かされたが、これも篤臣と関わってくるのか、そもそもこれが事実なのかはわからない。
綾小路篤臣、ホワイトルーム、月城と七瀬、白銀先生、外で何かが動いてることは確かだが、まだ明かされていない情報が多く、複雑になってきた。
候補者たち
特別試験は続く中、綾小路のグループは、別のグループとたまたま合流。
その中にいた長谷部から、綾小路と二人きりでの会話が始まる。
詳細が明かされていないので、会話の文脈から推測するしかありませんが、堀北クラスの裏切り者が、長谷部だった模様で、確かにこれも3年生編2巻で二人は接触があり、綾小路は長谷部の善意を利用すると示唆していた。
それに長谷部は、綾小路に対し、前までの友情とは違った好意を寄せているように見える。櫛田だけに留まらず、長谷部も綾小路の手駒となりつつあるが、これが綾小路の望む全クラス拮抗に繋がるのだろうか。それともこれは長谷部の策略なのか。
そして試験二日目が終了。グループの歯車は着実に狂い始めていた。ここで綾小路は、今回の特別試験で櫛田か伊吹を、明後日に退学させると。それが冒頭の伊吹に繋がるのか。
櫛田に関しては、3年生編1巻の時に綾小路に勧誘を受けておりますが、答えは保留中だったはず。
しかし綾小路は、満場一致試験の時に櫛田を退学にさせようとした過去もあります。その時は堀北の判断で、佐倉が退学するとこになりましたが。
さて、この特別試験はどうなっていくのか、面白くなってきました。というか、将来的には二人とも退学してしまう可能性が高いのかもしれませんね。
何でもする
綾小路が火をつけた篠原の怒りが、櫛田に爆発する。
櫛田を土下座させる篠原。それを止められず、櫛田に色仕掛される情けない池。
綾小路の策略は、堀北の介入があったが、止められるのか。
もう一つ、伊吹の中で、この学校に対する未練はなくなっていた。さぁ、どうなる。
絡み合う策略
試験も最終盤。ついに龍園が動き出す。
退学を前提に椎名ひよりを使い、綾小路へ攻撃を仕掛ける。
綾小路はそれに応えるのか、ひよりを捨てるのか。
伊吹、櫛田、ひより、誰が退学するのか。
ここまでシリーズを読んできた人にとっては、誰が退学しても辛い状況。
だが、面白くなってきました。
思考の片鱗
試験終了目前。綾小路が事前に仕掛けていた伊吹退学の種がグループに明かされる。
プロローグにもあったように、伊吹が綾小路を殴る。だが、何かがおかしい。この情報は、事前に一之瀬と堀北にまで聞かせていたみたいだ。
堀北と伊吹の関係性は、敵ながらも悪くない。そのことを理解している綾小路が、わざわざ堀北にまで伝えた。その真意はなんだ。
櫛田も最後の最後で、みんなの前で本性を明かし、今までの鬱憤を晴らすように篠原を攻撃する。
このままいけば伊吹は退学、そういう流れだが、龍園はひよりを退学にさせる仕掛けを打っている。
それに高円寺が登場し、みーちゃんのトークン数を確認し、さらにトークンを譲渡した。この二人の関係は以前からだが、高円寺がただ色恋の為に動くってのも何か引っかかる。
ただその問題は、今はどうでもいい。
やっぱり、何かがおかしい。最低トークンが上がっているのか。
どうなるのか、最後までわからない。面白い。
特別な存在
特別試験が終了。綾小路は、船上で堀北と会話しながら、結果を語っていく。
色々あった今回の試験は、篠原さつきが退学することになった。私の想定していたやり方とは違ったが、結果として最低トークン数が綾小路のコントロールにより引き上げられていたようだ。
池の錯乱した挿絵には笑ってしまったが、山内を思い出す。思えば綾小路の友だち初期メンだった頃が懐かしい。
今回いつも以上に篠原のキャラが悪い方に立っていたが、こういう結果になってしまった。個人的には、篠原が退学を知った時のリアクションまでがセットで見たかったですね。
伊吹、池、櫛田、ミーちゃんなど、綾小路は誰でも退学に出来たらしい。櫛田は鼻から退学にさせる気がなかったらしい。なんだそれ。
伊吹は葛城がいるので、少し厄介だったかもしれないが。
ミーちゃんは、高円寺の時に利用しそうだ。となると、やはり退学するのは池か篠原だったのだろう。
ラスト。グループをゴールさせ、クラスポイントを犠牲に綾小路は、ひよりを助けに行く。
結果として、龍園の策はハマってしまったわけだ。綾小路とひよりの内面は、もう両思いだ。おそらく二人の関係は、この先の特別試験の駆け引きに大きく影響していくだろう。
最後はそんな二人を見届ける、完全闇落ち一之瀬で終了。笑
まとめ〜高円寺はロリコンなのか〜
はい、ということで、最後まで読めない展開で、なんか色恋沙汰も多くなってきましたね。笑
綾小路も本気の恋愛を覚えたことにより、隙のない最強ではなくなってしまいました。メタなことを言えば、これがバランス調整なのかもしれませし、ドラマも作れますよね。
さて、これで完全に最後の無人島試験は終了ということらしいです。
昨年のような全学年サバイバルがあるのかなと思っていましたが、ここで一年を挟むのは、流石にしんどいかもしれません。石上京くらいしか目立ったキャラは出ていませんし。
ただ、いつもなら短編集や二学期に移行するのですが、あとがきによると3年生編はまだ船上でのお話が続くようです。ここで下級生たちとの絡みがあるとのこと。楽しみに待ちましょう。
更に衣笠先生の新作小説が、トモセさんイラストで発売とのこと。何やら因縁深い作品らしく、久しぶりに先生の別作品を読んでみたいですね。
一応今年中に次巻発売出来るみたいなので、新作も9月らしく、相変わらずすごいですね。どうか、健康でいてください。
ということで、今日はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。また次回のよう実でお会いしましょう。
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