あらすじ
19世紀中期、価値観の変動が激しく、無神論が横行する混乱期のロシア社会の中で、アリョーシャの精神的支柱となっていたゾシマ長老が死去する。その直後、遺産相続と、共通の愛人グルーシェニカをめぐる父フョードルと長兄ドミートリイとの醜悪な争いのうちに、謎のフョードル殺害事件が発生し、ドミートリイは、父親殺しの嫌疑で尋問され、容疑者として連行される。
(新潮社より)
感想・レビュー
カラマーゾフ二冊目。
ゾシマ長老が亡くなり、三男のアリョーシャは迷いや葛藤の末に、清く大地に生きる信条を見つけ出します。
かと思えば一方、長男のドミートリィは父親を殺して金を奪い、捕まってからの尋問にも恥ずかしい程の抵抗と失態を繰り返しついに連行されて物語が終わりました。
なお次男のイワンも新しい旅に出た後だ。
日本の純文学ならもうこれで終わってそうな感じ。
でもこの壮大な物語はまだ下巻が待っている。
早く結末が知りたい。
やはり本作の評価は、下巻がかなり重要な予感がしています。