
あらすじ
マグル(人間)界では、不可解な事件が続発する。魔法大臣も、闇の帝王の復活が原因であることを、ついに認めざるを得ない。
ハリーは6年目を迎えたホグワーツで、ダンブルドアの個人授業を受けることになった。一方、宿敵ドラコは何らかの使命を受け、校内で怪しい行動をとっている。
「魔法薬学」の授業では、急に優等生になったハリー。その秘密は、『半純血のプリンス』と署名された古い教科書だった。
ダンブルドアの特別授業は、若き日の闇の帝王、トム・リドルに迫る旅だった。
それは、ハリーが生き残るための重要な鍵になるという。
やがてハリーは、過去に作られた、ヴォルデモートの不死を支える7つの「分霊箱」の存在を知る。
そして、ダンブルドアに伴われ、分霊箱の捜索に向かうが……。
ドラコに科された使命とは? 『半純血のプリンス』の正体とは?
次々明かされていく真相は、さらなる謎を呼ぶ。
(静山社より)
感想レビュー
シリーズも第6弾ということで、残り1巻となりました。
読了後の所感としましても当然面白いです。もう最高に面白いですよ。笑
逆にここにきてつまらなかったら悲しいです。笑
シリーズの集大成に入っているようなダークな雰囲気で、児童文学なんて領域ではありませんが、大人が読んでいて楽しい本です。
毎回この物語だけで「いったい文庫本何冊分あるんだ?」というようなボリュームですが、それでも子供の頃のように時間を忘れて夢中になって読んでしまう。
これほど長いお話を読ませる作品というのは本当に稀有です。
世界中で売れている理由も納得できます。
物語はヴォルデモート卿が完全復活したことにより、マグル世界にも被害が及びはじめました。
ハリーたちもついに6年生になり、ダンブルドアから特別授業を受けるハリーは、ヴォルデモート卿の謎に迫る記憶の旅に出かけます。
シリーズを読んできている読者にとってもかなり大事なシーンで面白かったですね。
謎のプリンス「半純血のプリンス」の正体もスネイプとその母親である事が判明したり、ヴォルデモート卿により命令を受け追い込まれたマルフォイも見応えがありました。
個人的に父(ルシウス)が捕まり、マルフォイの追い込まれた立場が辛すぎて、あのただ憎たらしいだけの可愛いかったマルフォイが、遠い過去のように思えてきて少し寂しさを覚えましたね。笑
ハーマイオニー、ロンの恋の行方もあり、ハリーはジニーと恋仲に。
昔はシャイで、ハリーを前にすると会話をすることすら出来なかったジニーが、その後プレイガールになった理由も、ハーマイオニー策士が裏にいたようです。
あとはついに「姿現し」の習得や、ハリーはプリンスの本に書かれていた「セクタムセンプラ」などの闇の魔術を新たに習得しました。
そしてマルフォイの手引により、ホグワーツに死喰い人が乱入。
さらにスネイプの裏切りによりダンブルドアが死んでしまいます!
現状の魔法世界は、ダンブルドアにより守られていたところが多いだけに、みんなの絶対的な精神的支柱でもあるダンブルドアが死んでしまう、しかも殺されてしまうというのはかなりショッキングな出来事でした。
メタ的なことで言えば、クライマックスに向けてのお膳立てが終わったということでもありますよね。
スネイプの裏切りは冒頭で明かされますが、この瞬間までダンブルドアの絶大の信頼を何度も見せたり、ハリーが疑い続けたりと、引っ張りかたが本当に上手いです。
このシリーズは基本的にミステリー形式でお話を展開することが多いのですが、今回は倒叙ものとしても少し楽しめましたね。
あとハリーとの分霊箱を探す旅で疲弊していたダンブルドアではありましたが、何かこの死期を悟っていたような死でもありましたね。
振り返るともう全部詰め込まれていたような気がします。どうりで長いお話になるわけだ。
そんな物語も佳境を迎え、いよいよ次巻クライマックス最終巻となります。
もう楽しみでなりません!
このまますぐに読みたいのですが、諸事情により幾つか別の作品を読んでからにすると思います。
ただ個人的にも2024年以内にハリーポッターシリーズを全部読むという考えは今も変わっていませんので、必ず読み切ることになるでしょう。
何より好きなおかずは最後にとっておくタイプですので。笑
それでは今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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