
あらすじ
GA文庫大賞、7年ぶりの大賞作品!
――これは、彼女が彼女を殺すための物語。この世界には、異世界の日本から『迷い人』がやってくる。だが、過去に迷い人の暴走が原因で世界的な大災害が起きたため、彼らは見つけ次第『処刑人』が殺す必要があった。
(GA文庫より)
そんななか、処刑人のメノウは、迷い人の少女アカリと出会う。躊躇なく冷徹に任務を遂行するメノウ。しかし、確実に殺したはずのアカリは、なぜか平然と復活してしまう。途方にくれたメノウは、不死身のアカリを殺しきる方法を探すため、彼女を騙してともに旅立つのだが……
「メノウちゃーん。行こ!」
「……はいはい。わかったわよ」
妙に懐いてくるアカリを前に、メノウの心は少しずつ揺らぎはじめる。
――これは、彼女が彼女を殺すための物語。
感想・レビュー
第11回GA文庫大賞“大賞”受賞作
旧題「処刑少女の生きる道」
簡潔に言うと殿堂入りでしたね。 GA7年ぶり大賞いやぁ素晴らしかったです。
正直に言うと七年ぶりと名を打たれると見る目は自然と厳しくなっていました。
序盤の衝撃の展開から徐々に明らかになっていく過去。
ここまでじゃ、割と面白い。それに著者さんは、一応書籍化作家と聞いていたので、これくらいは、まぁ、うん だか終盤に連れて怒涛の伏線回収、うん。まぁこれもプロの作品なら、あり得る。
だかしかし、エピローグで……これは私の敗北です。めっちゃくちゃ面白かった。
書籍化されているライトノベルでこのクオリティーは、年に一度、見れるか見れないか。
感想にも書いている通り良かったのは今でも覚えています。
開幕から仕掛けてきて、二段落ちまでしっかりと書ききったのがこの作品の完成度を高めているのは間違いない。やれることは全部やったという作品でした。
ニリツ氏のイラストも凄く良く、作品の色を作っているかと。