
あらすじ
ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。
次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
(KADOKAWAより)
感想レビュー
このミステリーがすごい!《2025年》第1位ノミネート、第37回山本周五郎賞、第24回本格ミステリ大賞【小説部門】
数々の賞を受賞していて、ずっと気になっていた本作を読んでみました。
まず読了後の所感としては、終わってみれば確かに面白かったと思える一冊でしたね。
結構ミステリ系の賞を受賞しているので、それっぽいお話を期待している人は、多少なりとも肩透かしを食らうかもしれません。
その内容というのが、ゲーム系というか、説明が難しいのですが、漫画の「カイジ」や「賭ケグルイ」のような感じなんですよね。
オリジナルゲームが作中内で用意されていて、あらすじにもある通り、学園で本格頭脳バトルが繰り広げられるという感じです。
ゲームじたいはちゃんと面白いのと、主人公が逆転勝利する中で、回収していく理論がミステリーのそれなのかなぁと自分は解釈しましたね。
そんな本作は5つの章で構成されていました。
①地雷グリコ②坊主衰弱③自由律ジャンケン④だるまさんがかぞえた⑤フォールーム・ポーカー
こういうオリジナルゲームが出てくる作品って稀にありますけど、よくこんなこと思いつくなぁと思いますよね。
個人的にはどれも面白かったのですが②坊主衰弱のイカサマを破っていく様は面白かったですね。
ストーリー的には、⑤フォールーム・ポーカーが良かったかなぁと。
正直なところ、私自身がポーカーをなんとなくでしかわかっていないので、ゲームとしては一番理解が難しかったのですが、
最後の章ということもあって、展開的な読み合いとしては一番ハイレベルで面白かったです。
最終的に1億円をかけた戦いになったのは笑いましたが。
あと主人公とその友人たちの物語が、きっちりと最後に纏まったので、その辺りも読んでいて気持ちよく終われたかなと思います。
出てくる登場人物もそれなりに個性があって、ちゃんと覚えられるレベルでありました。
だからこそ続編とかあっても全然いけそうだなと思いました。
一応、本作で完結はしているのと、毎回またオリジナルゲームを考えないといけないので、著者さん次第なところはありますが、また続編とかあるかもしれませんね。
ただ本作はこのミス1位を受賞していますが、作風的には漫画やティーンズノベルチックではあるので、読む人は選ぶほうなのではないかなとは思いましたね。
私は普段からどっちも読むので全然大丈夫でしたが。
あと個人的に著者の青崎有吾さんの作品は初めて読んだので、今後また別の作品を読んでみるのもいいなと思いました。どうやら鮎川哲也賞作家らしいので。
それでは今日はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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