
あらすじ
富山は、ある事件がもとで心を閉ざし、大学を休学して海の側の街でコンビニバイトをしながら一人暮らしを始めた。
バイトリーダーでネットの「歌い手」の鹿沢、同じラジオ好きの風変わりな」少女佐古田、ワケありの旧友永川と交流するうちに、色を失った世界が蘇っていく。
実在の深夜ラジオ番組を織り込み、夜の中で彷徨う若者たちの孤独と繋がりを暖かく描いた青春小説の傑作。山本周五郎賞受賞作。
(新潮社より)
感想レビュー
第30回山本周五郎賞受賞
ずっと気になっていたものの、中々読む機会に恵まれず、数年の月日が流れてようやく読めた一冊。
まず読了後の所感としては、青春小説として、それなりに楽しめたかなと思います。
ただちょっとライトノベルっぽさというか、ティーンズ向けな内容でもあって、登場人物たちも若くて、さらに一人称ですから、多少読むのに苦労する人はいるかもしれません。
物語の大筋は、大学を休学した青年が、ラジオ番組をきっかけに快復していくといった感じ。
若者特有の鬱屈した感じが妙に刺さり、この青年くらいの年の頃の自分を思い出し、少し読むのがしんどくなりましたが、笑
ラジオのことやラジオを語り合っている時は、あるあると頷くようにとても楽しく読めました。
ただ彼らの青春がちょっと眩しくて、アルピーリスナーにはきつい一冊かもしれませんね。笑
私はアルコ&ピースD.C.GARAGEを2020年頃から聴きはじめたリスナーなので、本作がアルコ&ピースのオールナイトニッポンが関わっているというのは何となく知っていましたが、
実際に読んでみて、こんなにも本軸になっているのかと驚きました。
今でもD.C.GARAGEでは、ANN時代のことが話題になったり、リスナーがネットでANN時代の話をしているのを見かけたことがありますが、やはり当時からカルト的な人気だったのですね。
おそらくアルピーANN時代の自分は中学生くらいで、ラジオ番組を聞く習慣がありませんでしたから、その時代から一緒に歳を重ねられているリスナーは羨ましいですね。
好きなラジオ番組が突然終わったり、ある日を境に聴かなくなったり、たまに聞いたりする番組があったりすることもありますが、自分なりにラジオとの距離感を大事にしたいと思います。
文庫版には朝井リョウさんの解説が書かれていて、それもおすすめです。
あと佐藤多佳子さんは今回初めて読んだのですが、もう一冊「一瞬の風になれ」が気になっているのでまたいつか読めたらなと思います。
それでは今日はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。











































