細雪 (下) 【あらすじネタバレ感想】(角川文庫・谷崎 潤一郎)

あらすじ

戦争の気配迫る昭和初期の大阪を舞台にした四姉妹の物語。谷崎の代表作!

日中戦争開戦の向きがいよいよ本格的になる中、三女・雪子の縁談に光が見える。一方、家から絶縁を言い渡された妙子は――。著者・谷崎が第二次大戦下、自費出版してまで世に残したかった、大作の完結編。

(KADOKAWAより)

感想・レビュー

大変良かったです。

まだこれからも三姉妹や周囲の者達の生活は変化しながらも続いてゆき、やがて戦争に至るのでしょうが、それでも読んでみたいと思ってしまいました。

没落していく過程を通して様々な感情を与え、終始淡々と物語を綴っていきながら、これだけの長編をずっと面白いまま最後まで持っていくのは、少し計り知れない技量を持っています。

とにかく最後は皆が幸せだったかは分からないが、それなりに生きていくのだろうと分かって一安心しました。

欲を言うと悦ちゃんとお春どんの未来が見てみたいです。不可能ですが、、

解説かなんかの情報でこの作品を戦争中に書き続けて発禁処分されたみたいな話は聞いたことがあるような気がしたが、引用を書いていて自費出版だったとはと驚いた。

今振り返っても好きな小説に変わりはないです。

紹介した本