みだれ髪【感想】(角川文庫・与謝野 晶子)

あらすじ

「みだれ髪」全399首を訳とともに味わう!

「やは肌のあつき血汐に触れも見でさびしからずや道を説く君」「みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす」「いとせめてもゆるがままにもえしめよ斯くぞ覚ゆる暮れつ行く春」……燃えるような激情を詠んだ与謝野晶子の第一歌集「みだれ髪」。近代短歌の金字塔をうちたて、多くの若い詩人や歌人たちに影響を与えた作品の数々を、現代語訳とともに味わう。晶子の同時代作品を集めた「みだれ髪拾遺」を所収。

(KADOKAWAより)

感想・レビュー

「みだれ髪」「臙脂紫」「蓮の花船」「白百合」「はたち妻」「舞姫」「春思」「みだれ髪」「拾遺」が今野寿美氏による現代語されている。

全部読みきれるか不安でしたが、挑戦的は意味を込めて読んでみました。

なんとか丁寧な解説付きのお陰で読み切れました。

短歌に込められた恋の想いは凄まじく、この時代に生きた女性がこうも自身の気持ちを主張するのは、本当に凄いことらしい。

それも短歌の型破りな技法をふんだんに使ったりしてるらしい。こういった若き日の心構えは、見習わなくてはいけないなと、そんな気持ちになりました。

そして後年の晶子はこのみだれ髪を忌避しているというのもまた成長した証なのだと、最後の解説も面白く読めました。

あれから一度、鎌倉文学館に立ち寄ることがありました。その際に与謝野晶子と鉄幹の詩を見れました。

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