限りなく透明に近いブルー【あらすじネタバレ感想】村上龍はここから生まれた!

あらすじ

村上龍のすべてはここから始まった!
文学の歴史を変えた衝撃のデビュー作が新装版で登場!解説・綿矢りさ

米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔が新装版に! 〈群像新人賞、芥川賞受賞のデビュー作〉

(講談社BOOK倶楽部より)

感想・レビュー

第19回群像新人文学賞、第75回芥川賞受賞作

文庫の新装版。

王道デビューコースの村上龍さん初読みになります。

ドラックとセックスと暴力が敷き詰められていて、石原慎太郎さん以降のザ昭和的文学に息が詰まりそうになった。

主人公リュウは結局最後まで何を見ていたのか。作中では皆と一緒にラリっているが、どこか自分は一歩引いて境界線を保とうしている冷静さ。

踏み出し過ぎた臆病からくる迷いの若さ。

それ故に最後のようなブルーを見つけたのか。

著書の余りあるこの力は、決して無視できないものがあります。批評するにしても相当な気力と体力がいるけど、読者の貴方に出来ますかというような圧力を感じます。

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