星の子【あらすじネタバレ感想】今村夏子らしくない優しい終わり方だった

あらすじ

林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込み、その信仰が家族の形をゆがめていく。野間文芸新人賞を受賞し本屋大賞にもノミネートされた、芥川賞作家のもうひとつの代表作。
《巻末対談・小川洋子》

(朝日新聞出版より)

感想・レビュー

第39回野間文芸新人賞受賞作、第十五回本屋大賞7位ノミネート

家族が宗教にハマっていくよくありがちな題材から、不気味おかしい所は相変わらずの面白さ。

今村作品は毎回兄弟のどっちかがグレていなくなる。本作もそうで笑った。

だけど本作は今まで読んできた今村作品とは、少し違った印象を受けました。というよりも終わり方含めて意外だなあと思いました。

何か今までの今村夏子作品の中で一番優しかったような。

私的にはこの終わり方なら別に今村夏子じゃなくても出来るだろうという残念な気持ちも多少あったのは事実です。

だが対談によると、やはり最後のシーンは編集によって変えたみたいで、逆に安心しましたね。

文庫は氏が尊敬する小川洋子さんとの対談もあるのでお得です。

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