あらすじ
珍しい古書に関する特別な相談──謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。
(メディアワークス文庫より)
稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいという。
金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが──。
感想・レビュー
江戸川乱歩回。如何にも推理的長編でこれまた面白く、興味深い内容だった。
本をめぐる人はこうまでさせるのかと、毎度驚かされつつ、少しの共感もあります。
江戸川乱歩は多くの読者を魅了してきましたが、三上さんもその一人なのでしょう。
知識というか、熱量は肌に伝わってきます。
何より自由奔放の母親が色々とすごい人だが。大輔と栞子の関係性をかきまわす為の重要なキャラクターになりそうですね。
「押絵と旅する男」はこの作品の影響で読んでみることにした。面白く不思議な作品です。
そして終盤には大輔と栞子の関係性が大きく変わるようなイベントが起こります。笑