あらすじ
第3回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞! 侍エンターテイメント!
剣の腕は一流、しかし心はビビリ屋の侍、新之助は幼い頃から妖怪を見る体質だった。旅先で出会った怪しげな男・拝み屋ふくろう、奇妙な少女・ましろと行動をともにするうち、故郷に陰謀の影が迫っていることを知る。
(ガガガ文庫より)
感想・レビュー
第3回小学館ライトノベル大賞“ガガガ大賞”受賞作
渡航さん作家買いです。
本作は第3回小学館大賞作なんですけど本人曰く死ぬほど売れなかったらしい。
そして時代劇ラノベという人生で初めてのジャンルを読了。
デビュー作ですが渡先生の文体ってもうこの時から洗練されてたんだなと感じました。
たまにハッとさせられるくらい美しい文が斬り込んでくるのが渡節って感じですね。
物語はザ王道で気持ちよく終われたかな。
ただ、登場人物の動機、関係性が少し弱いというか、分かりずらかったです。
物足りないというべきか。 終盤の新之助が刀を振るうシーンの内情描写と挿絵のマッチはかなりかっこよかったです。