あらすじ
世界最強のスパイによる、世界最高の騙しあい!
陽炎パレス・共同生活のルール。一つ 七人で協力して生活すること。一つ 外出時は本気で遊ぶこと。一つ あらゆる手段でもって僕を倒すこと。――各国がスパイによる“影の戦争“を繰り広げる世界。任務成功率100%、しかし性格に難ありの凄腕スパイ・クラウスは、死亡率九割を超える『不可能任務』に挑む機関―灯―を創設する。しかし、選出されたメンバーは実践経験のない7人の少女たち。毒殺、トラップ、色仕掛け――任務達成のため、少女たちに残された唯一の手段は、クラウスに騙しあいで打ち勝つことだった!? 世界最強のスパイによる、世界最高の騙しあい! 第32回ファンタジア大賞《大賞》受賞の痛快スパイファンタジー!
(ファンタジア文庫より)
感想・レビュー
第32回ファンタジア大賞“大賞”受賞作、このライトノベルがすごい!《2021》第二位ノミネート
旧題「スパイは甘く誘惑される。学校全員の美少女から」
久しぶりのファンタジア、大賞作です。あと旧題の方が売れ線狙ってるみたいでダサいのは珍しい。普通は逆になるのがこの業界の法則なのだが。
タイトルからして学園ものだと思っていましたがなるほど全然違いました。
物語はコメディーシーンがシュールで面白い印象を受けました。
ただ戦闘シーンの描写、キャラの掘り下げが浅い等々詰めの甘さはあります。それが生きていたら叙述がより際立っていたかもしれません。
読み終えて実にファンタジアらしいキャラ配置を感じました。
それが良くも悪くもラノベという枠を抜け切れない、機械的でもあります。
光でも闇でもいい。もう少しだけ刺激を見せて欲しいと願うばかりです。
ですが全体通して作者の心意気は感じました。