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あらすじ
「今日は徹底的におまえの秘密を白状してもらうつもりだ」
リーダーと認められた綾小路。
これまで関わりのなかったCクラスの面々、島崎や吉田、白石、西川たちとも交流を深めていく。そんな中、謎に包まれた新たな試験が発表された。
与えられたのは2つの情報「明日から新たな試験が始まる」「詳細発表は一週間後」のみ。
様々な試験の可能性と対応を即座に話し合うなど優秀性を発揮するCクラス。
一方堀北たちAクラスは春からのダメージが蓄積し茶柱に当たるなど、結束することができない。しかし堀北もクラス、生徒会の問題を一人ではなく軽井沢や櫛田、伊吹に相談するなど成長を見せ始め――。
シリーズ絶好調! 生徒たちの想い入り乱れる、3年生編第二弾!
(MF文庫Jより)
感想レビュー
よう実ファンの皆さま、こんにちは。
ついに待ちに待った3年生の第2巻です。
表紙は綾小路クラスの橋本と白石。橋本は一年生編の時以来で、2度目ですね。
前巻で元坂柳クラスに移籍した綾小路は、さっそくクラスを掌握し始めました。
対する各クラスも最終年度に入り、緊張感が高まってきました。
ではさっそく振り返っていきましょう。
七瀬翼の独白
2年Dクラスで生徒会役員の七瀬翼の過去から。
久しぶりに松雄栄一郎の名が出てきて、二人の関係性や、そこに介入してきた月城とのシーンがありました。
前巻の終盤で、七瀬と通話していたのも月城でしたが、どうなることやら。
馴染む
続いて、綾小路クラスの吉田とおそらく初登場の島崎との絡み。前クラスで言うところの、池と啓誠みたいな二人。
勉強法や高校生らしい会話が続く中、話題は白石の100人斬りについて。
どうやら、西川亮子が絡んでいる可能性やことの真相や狙いは何か別にあるかもしれない。
ちなみに吉田だけではなく、島崎も白石がずっと気になっていたとか。笑
穏やかな試験
タイトルにもあるように、真嶋先生から突如として1週間後の特別試験の告知を受けたが、クラスポイントの変動は少なめ。さらに試験の内容は伏せられたままという。
では突発的に特別試験を開始すればいいものの、情報なしで考えさせる時間を与えるといった不気味な感じ。
あとは綾小路、西川、白石、吉田、そして珍しく鬼頭というメンバーで昼食シーン。
当初は白石から綾小路を昼食に誘う展開だっただけに、やはり綾小路と何かしらの話したいことがあるのか。
ひとまず、クラスの交流を増やし、クラスに対する理解を深めようとする綾小路クラスの姿があった。
相手を知ること
この章は、堀北視点で物語が動きます。
前回の特別試験にも敗北し、未だ綾小路が移籍したことによるダメージが抜けきれない困惑状態のAクラス。
そんな中、堀北が生徒会長のお仕事。
男子一年生の喧嘩をどう裁くかという何気ない事件だが、何やら背後に別の人物がいるかもしれないとのこと。まだまだ新一年生についてはわからないことだらけだが、ここではまだ明かされず。
次に堀北と軽井沢のスーパーでお買い物しながら、会話シーン。
前巻で互いに打ち解け合いを見せ、綾小路から立ち直ろうとし始めている二人のシーンは一年生編から考えると、時が経ったなと思わされる。
次に恒例になりつつある、堀北、櫛田、伊吹での食事シーン。相変わらず尊い仲になってきて、読んでいるだけで楽しい。
そこで話題は綾小路の過去について。今思えばようやくここに触れる展開になってきたなと。
ただ謎は多く、今後堀北たちにホワイトルームのことが明かされるのかは不明。
最後に堀北は、今回の特別試験の内容を閃く。その内容は、一年生編の時の本当に初期の生活態度や規律がテストなもの。
当時の堀北クラスは、須藤が暴れたりと大きくダメージを負った試験。
ただこの特別試験が、本当に過去にあったものかは保証はない。しかし賭けるしかないと堀北は動く。
その一番の懸念点である高円寺に交渉に行く、堀北と須藤。何とか50万プライベートポイントで契約を結ぶ。
余談で、堀北が須藤の部屋をアポ無しで訪ねた時、小野寺と共に勉強をしていた。
須藤は本当に大きく変わったな……ではなく、やはりまだこの二人は続いていたのか……ただ最後の須藤の言葉に鈴音は救われたようだ。
ありがとう、須藤。小野寺と幸せに……
全体通してこの章は、鈴音の大盤振る舞いで、かなりのページ数を書いてくれました。
衣笠先生ありがとうございます!
やはり堀北クラス周りの物語は、今まで読んできただけあって、登場人物などもすらすら頭に入ってきて読みやすいですね。
知識の探求
綾小路視点に戻る。
ここでは橋本、森下、白石とカフェに行き、試験内容の推測などを交えた雑談。
そして最後に、白石の謎行動に遭遇。
人格が入れ替わった?と捉えていいのか、白石はいきなり自己紹介し、綾小路のことを知らないフリをしはじめる。彼女の謎は深まるばかりだ。
山村の勇気
ここでは、山村と綾小路の会話。気づけば綾小路が移籍して以来、一度も会話をしていなかった二人らしい。
結果として、白石のことを探るように綾小路は指示を出した。
続いて、長谷部ハルカと綾小路のシーン。
この二人の関係は、あの日以来長いこと冷え切っていて、綾小路が移籍したことにより、今後関係が続くとも思っていなかったが、ここに来て変化を見せました。
佐倉藍里の情報を通して良化を見せ、ここは読者としてもずっと気になっていた情報だったので、嬉しいところ。
ただ綾小路は、関係修復などに一切興味はなさそうで、堀北クラスの新たな綻びを作る実験としか考えていない模様。
やはり綾小路のヤバさは健在ですね。
それだけに長谷部の「きよぽん」呼びが切ない……
かと思えば、ひよりに対して、初恋みたいな独白が見えたり、緩急が凄まじくて風邪を引きそうだ。
最後に龍園クラスの会議。龍園にいつものカラオケ部屋に呼び出された石崎、ひより、金田、葛城、時任。時任やひよりは珍しい。
内容としては試験のことや綾小路について、くらいでした。
そしてここに来てまさかの金田がひよりに恋をしている模様。
ただそれよりも重要なのは、ひよりの綾小路に対する内心の変化の兆しや、それら全てを見通している龍園の狙いとはいかに、という感じでしょうか。
今後の彼の動きにも目が離せません。
禍福は糾える縄の如し
禍福は糾える縄の如し・・・幸福と不幸はより合わせた縄のように、交互にやってくる。つまり良いことと悪いことは常に表裏一体であり、どちらかが永遠に続くわけではない、という教訓を表している。
続いて綾小路クラスの里中、柳橋、司城、帆足の男女グループが綾小路に遊びのお誘いがありました。
綾小路は承諾しましたが、かつてのチーム綾小路のような感じになるのか、今後に注目です。
次に星之宮先生に呼び出された綾小路。開幕から色仕掛けが入り、Dクラスに落ちたこともあり、焦りもあってか、容赦はない。
しかしいつも通り綾小路には何も効かず、逆に特別試験の内容に確信を得た模様。
最後にお目当てのひよりと、ようやく図書館で再会した綾小路。
ここで綾小路は、人生で初めて恋を覚える展開に。
いつだったか、私は過去に綾小路にはひよりが一番お似合いなのでは?と思った時期もありましたが、まさか3年生編のこの時期になって本当にそうなるとは。
ただ、前章の龍園とのやりとりもありますし、最後に橋本にも釘を刺されました。
ただ綾小路の恋心は止まらない模様。というより、こんな綾小路を見るのは我々も初めてで、多少困惑する気持ちもありますが、今後の展開に大きく影響を与えそうな予感。
ただ一之瀬や軽井沢との関係もあるし、更に綾小路はもう後戻り出来ないくらいの非常な行いもしてきたわけで、このままひよりとハッピーエンドとはいかない可能性は高いと思います。
ただ生まれながらに、ホワイトルームという人権を無視した異常環境で育てられた被害者の救いと考えると、ひよりの笑顔はとても尊いものとして、綾小路の心に刻まれたのかなと解釈も出来ました。
いやはや切ない。
観察者
先に特別試験から。
全クラスの想定通り、生活態度などを測る初期の頃の特別試験と同じ感じでした。
結果として、一位は一之瀬クラス。そして同率二位に龍園、堀北クラス、綾小路クラスは当日に発熱により欠席者を出し、最下位に。
- 堀北クラス 1240ポイント
- 龍園クラス 1081ポイント
- 綾小路クラス 867ポイント
- 一之瀬クラス 864ポイント
こう見ると、堀北クラスはかなり抜けている印象。ずっと内で見てきたクラスも、こうして外から見ると随分と強くなったなぁと。
次に一之瀬と綾小路。色々と細かいところはありましたが、一之瀬の鋭さは、綾小路が自分以外の誰かを見ていることを早速見抜いた模様。これが今後どう出るか。
そして最後は少し重要です。白石と七瀬の二人が、接触し秘密裏に会話を交わす。
そして白石も七瀬と同じように月城から外から送られてきた刺客だと判明。
七瀬のプロローグで、月城の口から出てきた「白銀先生」というワードが、再びここで出てきて、ホワイトルームと何か関係があるのか、そもそも月城は綾小路の父親の命令で動いているわけではないのか。
また謎が増えましたが、いつか答えが出るのでしょうか。
何より、七瀬の口から「綾小路をとにかく退学させたい、自分が先に退学したら…」というような不穏なワードも出てきており、近々何か展開がありそうですね。
というより、まだ七瀬ってあの敗北以来終わってなかったんだ、とも思いましたが、確か綾小路がわざと泳がせてたとかだったかな?忘れてしまいました。笑
動き出すもう1つの物語
最終章、まず堀北視点から。
日曜日に軽井沢を呼び出し、綾小路を打倒する為に彼の過去を知ろうとする。
その一歩として、天沢一夏に眼をつけ、尾行をする。しかし堀北に「生徒会室で待っている」という差出人不明の謎のメッセージが入り、尾行は中止に。
次に堀北はメッセージをきっかけに生徒会室へ。そこで登場したのは石上京。ついに動きだしましたね。
私は過去に何度もこの男が昔の綾小路の立ち回り方と似ていると言ってきました。
それくらい影が薄い石上だったのですが、ついに堀北にまで直接的に接触してきました。
そんな石上は、堀北に天沢を探る意味を問い、話題は綾小路に繋がります。
そのヒントとして石上の口から七瀬の名が登場しました。
二人は一応、綾小路の過去を探る協力関係になりますが、石上はそもそも何者なのか。
最後の堀北の独白で、この石上との出会いが、堀北の人生を大きく変える分岐点とのこと。
こうした綾小路の過去を探ろうとする動きが、各場所で目立つようになってきたのも、3年生編ならではの楽しみですね。
まとめ〜我々はこの先の展開を知っている〜
はい、という感じでいかがでしたか。
全体的に伏線要素や恋愛要素多めの緩めの回の印象ですが、まぁもう熟練のよう実ファンの皆さんにはお分かりですよね。笑
そう、よう実恒例の嵐の前の静けさの巻ってやつです。
我々は過去にも何度も似たような展開で、胸を切り裂かれてきました。笑
作中でも、あとがきでも嫌というほど匂わせていましたが、次の特別試験は例のサバイバルがやってくるのかもしれません。
まだ確定ではないので、何とも言えませんが。
ただ今思えばこの3年間で、綾小路が人の心を徐々に獲得していっていることから、結末がますます読めないものになってきましたね。
さて衣笠先生曰く、年内に会えたら会えるらしいので、気長に待ちましょう。
ライトノベル作家のシリーズ刊行スピードを考えると、ここまでかなり順調なペースで刊行していると思いますので、本当にすごいなぁと思う反面、裏ではヘルニアとの戦いが続いているとか。
どうか、衣笠先生の首が折れませんように……笑
そしてトモセ氏のひよりの口絵と挿絵が素晴らしいんだなぁ。
相変わらず、全体の絵がハイクオリティでやっぱり素晴らしいんだなぁ。
これからもかっこかわいいく美しい絵を待ってます!
では文も長くなってきましたので、今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の新刊でお会いしましょう〜さようなら〜
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