
あらすじ
自分ではない他人を愛するというのは一種の才能だ。他のあらゆる才能と同様、なければそれまでの話だし、たとえあっても使わなければ話にならない。
嘘や偽り、そういった言葉の示す意味が皆目見当つかないほどの誠実な正直者、つまりこのぼくは、4月、友人玖渚友に付き添う形で、財閥令嬢が住まう絶海の孤島を訪れた。
けれど、あろうことかその島に招かれていたのは、ぼくなど足下どころか靴の裏にさえ及ばないほど、それぞれの専門分野に突出した天才ばかりで、ぼくはそして、やがて起きた殺人事件を通じ、才能なる概念の重量を思い知ることになる。
まあ、これも言ってみただけの戯言なんだけれど――第23回メフィスト賞受賞作
(講談社より)
感想レビュー
第23回メフィスト賞受賞作
西尾維新さんのデビュー作になります。
過去に化物語を読んだことや、物語シリーズのアニメは観ていたことがあったのですが、いつかデビュー作が読めたらなと思っていました。
この機会に読むことが出来ましたので、いつものように感想を書いていきたいと思います。
まず読了後の所感としては、すごいのかすごくないのか、よくわからないんだけど、でもやっぱりすごいいんだと思わされました。笑
どう説明すればいいのか難しいのですが、一応体裁としては、本格ミステリなんです。
でもこの世界のキャラや、世界観がラノベみたいな感じで、現実的ではないような、でも本格要素が現実的なので、読んでいて混乱してくるところも多少あります。
しかし、最後の最後まできっちりと本格要素でひっくり返してきます。この作り込みの労力を考えると、これやっぱりすごいんだ、という評価になりました。
何と言うか、既存の枠にはないやり方で、本格を表現したといいますか。
そして文章や語彙の使い回しがやっぱり独自的で、西尾維新はデビューの時から西尾維新なんだなと思わされました。
デビュー作ということで、青臭さや拙い部分もあるにはあります。
しかし20歳にデビューということは、それ以前に書いているということでもあるので、この時すでに自分の形が確立されようとしていると考えると、やはり恐ろしいですね。
それでは今日はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。










































