あらすじ
――そして、少年は“最強”を超える
「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」
(オーバーラップ文庫より)
“いじめられっ子”の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。
クラスメイトが次々に戦闘向きのチート能力を発現するなかで、地味な錬成師となってしまったハジメ。
異世界でも最弱の彼は、クラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまう。
魔物が蠢く絶望のなか、ハジメは最強へ至る活路を開き、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。
WEB上で絶大な人気を誇る異世界ファンタジー小説が、番外編「勝率0パーセントの戦い」も収録されてついに書籍化!
感想・レビュー
小説家になろうで人気の作品。
前半で主人公の絶望過程を、あれだけ頁数割いて丁寧に描写していたにもかかわらず、あっさり妥協してしまう辺りが急に冷めてしまいます。
あれだけ殺す殺す発言していて白髪になるぐらいの絶望は一体全体どこにいってしまった?と少々笑ってしまった。
それからもハジメのノリがグラついていたりと、 せっかく面白くなる素材が目の前にあるのに、地の文から滲み出る変態おっさん臭がやたらと鼻につく。
これは若い頃から書き読みを続けなければどうにもならないので、少々致し方ない部分でもあると思いますけど。
それでも著者が思い存分好きに書けて満足というなら、私はそれで良いと思う。もちろん次は買いませんが。