あらすじ
慣れない役割、ぎこちない関係。文化祭。面倒な仕事をスルーする方法は……呼ばれても返事をしない、なるべく面倒くさそうな気持ちを顔に出す!?
ぼっちのスキルをフル活用して文化祭の準備をサボる気満々の八幡。しかし、授業をサボっていたら、不在なのをいいことに文化祭の実行委員にさせられてしまう。
慣れない役割とぎこちない関係。
新学期が始まってからの八幡は、どこか調子がおかしい。クラスでも、部活でも。雪乃への疑問は消えないまま、そしてそれを問わないまま……学校中が祭の準備で浮かれた空気の中、取り残されているのが当たり前のはずの八幡なのに、居心地の悪さは消えない。
まちがえてしまった答えはきっとそのまま。
人生はいつだって取り返しがつかない。
前に進まず、後戻りも出来ない二人、雪ノ下雪乃と比企谷八幡。近づきも遠ざかりもしない不変の距離感に変化は訪れるのか。アニメ化も決定、話題のシリーズ第6弾。
(ガガガ文庫より)
感想・レビュー
この巻だけは特に良かった記憶があります。
所謂文化祭編なんですけど、多くの文化祭を扱う小説があってもこの俺ガイルにしか描けない文化祭は本当にいい出来でした。
記憶が曖昧なので上手く言えないですけど、およそ青春小説が隠したがる汚い部分というか、醜い部分をしっかり描かれていて、八幡が取った選択肢が今後の物語にとってかなり重要になってくる。
そこが上手いなとも感じました。
だからこの作品ってすごいんだろうなと当時は思っていた気がします。今もですけど
私自身、この巻で化けたなと思った記憶があるから良かった印象が残っています。