インストール【あらすじネタバレ感想】綿矢りさの文藝賞デビュー作!

あらすじ

学校生活&受験勉強からドロップアウトすることを決めた高校生、朝子。ゴミ捨て場で出会った小学生、かずよしに誘われておんぼろコンピューターでボロもうけを企てるが!?

押入れの秘密のコンピューター部屋から覗いた大人の世界を通して、二人の成長を描く第三八回文藝賞受賞作。書き下ろし短篇を併録。

(河出書房新社より)

感想・レビュー

第38回文藝賞受賞作

綿矢りささんのデビュー作と短編一つが収録。

相変わらずの文体はデビュー作から変わらない。

流れに乗って、五感を捉える表現力の高さは唯一無二ですね。

20年以上も前の作品なので、チャット風俗、テレクラというのは、誰かの小説で聞いたことがある気がしますが、殆ど内容は知りませんでした。

なので物語じたいも新鮮に読めました。

ただこんな小学生いるのかという疑問は残るが、逆にそれが笑いをくれていて、もう一つの短編も似たような笑いが起きます。

文学的完成度の高さはやはり「蹴りたい背中」でしょうけど、17歳でこれはある意味恐ろしいですね。

紹介した本

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