あらすじ
「その貧乳で使い魔は無理だろ」「死ね!」
クラスの美少女を侍らせてみたい。誰もが一度くらいは考えるんじゃなかろうか。でもまあ、正直オススメしない。
落ちこぼれ魔術師の俺、芦屋想太には藤原千影という使い魔がいる。彼女は魔術師の名門出身で、ついでに誰もが憧れる学年一の美少女だ。
え、羨ましい? まじか、じゃあ譲ってやるよ。
まず、こいつはご主人様に求める理想が高い。負けん気が強く、中々反抗的で、絶望的に貧乳だ。
それでもいいならぜひ引き取って……あ、うそ! 許して、藤原さ―――この物語は主従関係からはじまる、ふたりの恋(?)のヒストリー……らしい。
(ガガガ文庫より)
感想・レビュー
第13回小学館ライトノベル大賞“ガガガ賞”&“審査員特別賞”受賞作
あらすじや冒頭の掴みも悪くなさそうなのと、異例のW受賞ということでどんなものかしらということで、さっそく読んでみました。
設定は決して目新しい訳ではないですが、ヒロインの藤原と主人公の掛け引き(自宅辺り)みたいなのは、個人的にラブコメとして楽しめました。
ただ問題がありまして、主人公が昔凄かったのは何となく分かるんだけど、だから何なのだ、と思ってしまったことですかね。
だから実は好きなのか?ここが一番見せて欲しい所でしたが結局うやむやに。
あやふやなまま終わってしまうのは、どうなんですかね。
百歩譲って気になる引きがあるならいいんですけどこの先、何を楽しめばいいのか迷ってしまう。
来たる敵を倒す為に強くなる過程か、藤原とその他キャラ、新キャラのハーレムを見ればいいのか、それが見えなかったですね。