あらすじ
伊坂幸太郎史上、最大の問題作にして最強傑作!
妻の復讐を目論む元教師「鈴木」。自殺専門の殺し屋「鯨」。ナイフ使いの天才「蝉」。
3人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!
(KADOKAWAより)
感想・レビュー
伊坂幸太郎さんはこれで三冊目。
今回は妻の復讐を誓う鈴木、自殺屋の大男こと鯨、殺し屋の蝉という三人の視点で物語が動いていきました。
そして最終的に一つの場面へと収束していく、群像劇スタイル。
鈴木はベタな王道キャラですが、鯨の罪と罰や、蝉の相方との会話などがとても粋で、伊坂節だなぁと何度も笑えます。
「押し屋」とか「劇団」とか、聞いたことがあるような無いような、怖いけど物語上面白い職業の人達もまた魅力的でした。
道中に撒いた伏線回収も見事で、最後まで楽しく読めました。
細かいところは粗い気もしますが、それを飛び越えてのエンタメだと思って読むことが伊坂作品は大事かなとも思いはじめました。
あとは「重力ピエロ」が気になりますね。是非ともそちらも読んで参りたいと思います。
では今日はこの辺で終わりたいと思います。さいなら。