ドグラ・マグラ【あらすじネタバレ感想】夢野久作が描く日本探偵小説三大奇書

(上巻)あらすじ

昭和十年一月、書き下ろし自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成し、”日本一幻魔怪奇の本格探偵小説”とうたわれた、歴史的一大奇書。

(KADOKAWAより)

(上巻)感想・レビュー

夢野久作は初読みです。

日本探偵小説三大奇書と呼ばれる本作ですが、読破した者は必ず一度、精神に異常をきたすと言われているとか。

まぁ流石に言いすぎかなとも思いますが、笑)概ね内容は確かにクレイジーです。

夢野久作が執筆推敲に10年の歳月をかけて書いたらしく、まさに本作を書く為に生まれてきたと。

翌年には死亡しています。

精神病患者の目覚めから、木魚で七五調のスチャラカチャカポコ地獄、手記、脳髄論、映像からの説明など、理解不能な内容になっていきます。

大枠の雰囲気を何とか察しながら物語を追いましたが。

おそらく多くの読者は、スチャラカチャカポコで気が狂いそうになって離脱するのかもしれません。

私は何だかんだで最後まで読みましたが、無理に読む必要もないかと。笑

ただ当時の精神病患者に対して風刺なども感じました。

胎児の夢なる人間の精神構造を謳ったり、まだそれでも物語は前半が終わっただけ。

引き続き後半も読んでみます。


(下巻)あらすじ

昭和十年一月、書き下ろし自費出版。

狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成し、”日本一幻魔怪奇の本格探偵小説”とうたわれた、歴史的一大奇書。

(KADOKAWAより)

(下巻)感想・レビュー

今更あらすじを読み知ったのですが、本作は当時、自費出版だったのですね。

ただこの作品を書くために生き、生命を終えたと思うとより一層、読後感が変わってくるのかもしれません。

さて、読了後の所感としては「はぁ、疲れた」というのが本音ですね。笑

まだ私の読みこむ力が足りないということでしょうか。

ドストエフスキーなどの作品を読むのより遥かに疲れました。

ただ単に面白くなかったらすぐに読むのやめるのですが、わりと形式を変えたりして断片を挟んでくるから何となく読み進めてしまいました。

これも策略なのだろうか。

人称を変えたり、形式を変えて読ませるようにして、読者を無限のミステリに閉じ込める。

そして謎は、謎のまま繰り返すのが本作のアンチミステリ的な読み方なのかも知れません。

何となくですが本作が探偵三大奇書に選ばれたのも頷けるような気もしますが、いや、まだまだ理解不能だ。笑

普通のミステリが物足りない方は、是非一度挑戦してみてるのもいいかもしれません。

私、個人的には、人生で読んだことのない小説でしたね。

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