あらすじ
太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。
(メディアワークス文庫より)
違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。
本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。
過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か?
感想・レビュー
今巻こそはおい、大輔!浮かれやがってもっと働け!って言ってやろうかと思っていました。笑
ですが、何やらスタンガンで何発も撃たれたり、挙げ句の果てに階段から突き落とされたりとか結構悲惨な目にあっていたのでご苦労様です。
ついに明かされた一巻事件の本当の真相。
太宰の晩年を巡る過去から現在までの事件は、こうも幾人の人生を狂わせるのか。
実に面白かった。晩年のアンカットを切り開きながら読んで死にたい。
この言葉に何かとてつもなく惹かれた。
そして最後の引きは気になりすぎて、いよいよ次巻でラスト。
というよりも参考文献多すぎて、先生もご苦労様です。