あらすじ
時々物思いにふける癖のあるユニークな猫、ホームズ。血、アルコール、女性と三拍子そろってニガテな独身刑事、片山。二人のまわりには事件がいっぱい。三毛猫シリーズの記念すべき第一弾。
(KADOKAWAより)
感想・レビュー
赤川次郎さん初読みになります。
昔、母親の本棚でよく見かけた作家の一人。中学時代に少しだけ別作品を読んだかもしれないが覚えていない。
赤川次郎さんは解説でアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」の強い影響を受けたと言っていたのは覚えています。
さて、事件に次ぐ事件の連続とかなりスケールの大きい密室トリックは面白かったのですが、いやそれ娯楽としても可能か?とはなりましたね。笑
建物を元に戻した時音とかやばくないのかな。などとツッコミ所満載でしたが、妹の晴美が最後の最後でえ?となって笑えたのでオッケーにします。
他にも事件が重なり過ぎて、流石に色んな人達のホワイダニットに無理がありすぎないかなど色々とありますが、三毛猫ことホームズの探偵も出てくるし、本家もそういうの多いので娯楽ミステリと言ったところか。
これ以降から新本格が始まるのか?
やはり完璧な本格を書ける人って世の中でも思っているより少ないのかな、などと関係ないことを何故か考えました。
決して娯楽ミステリを否定している訳ではありませんのであしからず。