あらすじ
兄を好きな妹はフィクションなのか?
美少女で、成績優秀、生徒会長も務める中学三年生の妹――永見涼花。そんな妹が『兄を溺愛する妹の小説』を書いてラノベ大賞を受賞!? ラノベを知らない妹の代わりに兄の俺がデビューする……だと!?
(ファンタジア文庫より)
感想・レビュー
妹系ラノベ。
兄はラノベ作家を目指していたが、ある日妹の方がまさかのラノベの新人賞を獲ってしまう。
妹は表舞台に立つのを嫌がり、自分の分身として兄に表の作家としての行動をしてもらい、執筆だけは自分がやるという。
この設定は今思えば、結構面白いですよね。
兄にとっては、作家気分が味わえる反面、己の力ではなく…みたいな、まぁ可愛い妹の為でもあるんでしょうけど。笑
物語の内容も特に悪かった印象はなく、わりかし楽しめて読めたと思います。
妹もベタな感じもするけど可愛くて、文章も無難な感じで読めました。
あと一番褒めたい部分はイラスト。めちゃくちゃ良かったです。
表紙と口絵だけ上手いイラストレーターの方ってよくいると思うんですけど、挿絵が上手い方って、少ないですよね。
やっぱり挿絵と表紙って全然描き方が違うんでしょうか。
abceさんとか、深崎暮人さんとか、トモセシュンサクさんとかは、やっぱり挿絵がびっくりするくらい上手いですよね。
口絵表紙なんかはもっとハイクオリティになりますから。
ですがこのぎん太郎さんはそういう類の初巻からクオリティが高いので、とても驚きました。
本書が売れ続けたら、どんなに良い絵になるか、それはとても気になります。
それくらい素人目線で上手いなぁと思いました。