孤独を生きる【感想レビュー】孤独と孤独感は違う、面白い一冊。

あらすじ

●親友なんていらない、自己肯定感は自分で高められる――。 

●孤独に悩む人に捧げる「他人に振り回されない生き方」とは? 

●先人たちの「孤独の教養」から学ぶ「単独者のススメ」 

いま、現代人の「孤独」が大きな問題だと言われている。たしかに人間関係が希薄化するなか、孤独感を強く抱いて不安な日々を過ごしている人も少なくない。しかし本来、孤独とは、人が自らを成長させるために必要な時間である。偉大な業績を打ち立てた先人たちは、例外なく膨大な「孤独時間」を通じて、事を為している。だからむしろいま必要なのは、ひとりで行動することをポジティブにとらえること。自らの意思で孤独を貫き「単独者」として生きることだ。「淡く浅い交わりを持て」「本は孤独の最高の解決策」など、著者が知る限りの「孤独の教養」が詰まった決定版的一冊。

(PHP研究所より)

感想・レビュー

【AmazonAudible】

聴き終えてから知ったんですけど、齋藤孝さんって、あの脱力タイムズとか出てる人なんですね。

それはさておき、本書は孤独者が増え続ける世の中に対して書かれた、自己啓発書。

巷では「孤独の時代が到来」なんてよく聞きますが、現状の日本では確かにその波は避けられない気もしています。

もう既にそうかもしれませんが。

さて本書の内容も興味深いものから、そうでもないものまで。

人は【孤独】である事より【孤独感】という気持ちを感じる事により、自分が孤独であることを認識するらしい。

この二つの概念は別物であるという、この見解はとても面白いなと思いました。

確かに、孤独で生活をしていたとしても、リアル社会やネットで繋がりがあれば全然違う。

逆に家族と一緒に暮らしていて、会社や学校に通っている人が、ふと孤独を感じることもある。

これらは一種の同調圧力からくる【孤独感】なんだろうと思います。

昔、誰かの小説で「人のいない所に孤独はない」みたいなことを書いている人がいて、うわ、すごっこの感性。とか思った記憶があります。

誰の小説だったかなぁ、すぐには思い出せない。三秋縋さんかな?

話を戻しまして、著者が学生時代に東京で感じた孤独感や対処法などは、人ぞれぞれなので、参考程度に受け止めればいいと思います。

あとは本と友達になるとも言ってました。これはとても良いと思います。私も実際似たような感じなので、まぁ親友の一人ぐらいいれば、なおよしって感じだと個人的には思いますが。

その辺りも十人十色なんで、色んな生き方があって良いと思いますし、他者を気にする必要なんて最初からないんですよね。

人類400万年、イエス・キリスト2000年の歴史で、殆どが名も残さずに消えていく、ってくらいに200年後には嫌いなあいつも、そして自分も誰も何も残ってないって思えば、多少は気が楽になるかと。笑

実際私も「じゃあ適当に自分で楽しむか」ってな感じでひたすら本読んで、気になること調べて、暇つぶししてるようなものなんで。

読書って常に孤独の状態でする行為なので、逆に誰にも邪魔されない唯一の時間でありますしね。

普段本を読まない人には分からない感覚かも知れませんが、実は読書って孤独に見えて書き手との対話でもあるので、孤独ではないんですよね。

周囲から見れば「うわ、あいつずっと一人で本読んでる…」ってなるかも知れないんですけど、案外こっちは脳内で考えなくてはいけないことが多いので、忙しかったりもします。

つまり読書は「孤独の強力な味方」だと私は思っていますし、著者さんもそれが言いたいのだと思いました。

他にも宗教や思想哲学などから生き方を学ぶもよし、書く(執筆)行為も大いに有効、とも書いてありました。

確かに、書く行為って、日記でも手紙でも良いし、このブログみたいにいい加減なことをダラダラと書いてるだけでも案外楽しいものなんですよね。

時間を忘れるといいますか、昨今言われている趣味に費やす時間を作ることが、人生をより豊かにするに当てはまるのかもしれません。

もし今、孤独を感じている方や、興味がある方は是非とも一度手にとって参考にしてみることをオススメします。

大事なのは鵜呑みしないこと。

今日はこの辺で、お疲れ様でした。

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