あらすじ
県立江口高校の入学式は、快晴だった。
将棋に挫折し、無気力な日々を送っていた元天才少女の歩は、将棋同好会を立ち上げた元陸上部エース・涼の熱意に負け、将棋を再開する。元ライバルの奈津子、師匠だった父、挫折の原因となった天才棋士・龍也…。将棋盤に向き合うたびに、過去の痛みに立ち向かっていく歩の隣には、いつも涼がいて…。ひたむきに盤上を駆ける少女達の、ひと夏のガール・ミーツ・ガール。
(集英社オレンジ文庫より)
感想・レビュー
初読み作家さんと初レーベル作品。
基本的にオレンジ文庫は女性ティーンエージャー向けかしら。
元天才少女・歩と元陸上部の涼先輩が将棋の部活を作っていくお話。
将棋を題材にした小説や漫画を幾つか読みましたが、確かにプロばっかりで青春よりって無かったかもです。
でも最後はプロの方向性に進みます。
全体的にスロースタートなので序盤中盤が若干というか、かなり弱い。
終盤辺りの対局で、ようやくエンジン掛かってきて面白かったので、この対局の面白さが中盤にあって、後半で中盤の対局を超えるものがあれば良かったのになあと思いました。
最後の終わり方は先輩の未来が少し切ないような気もして勝手に心が痛んだような。
タイトルも悪くないのでやっぱり中盤が勝負どころ。そこが良かったらもっとシリーズものとして人気出てそうな感じもするような。
普段あまり読まないレーベルなので、よくわかりませんが。個人的な感想です。