あらすじ
お笑い界きっての本読み、ピース又吉が尾崎放哉、太宰治、江戸川乱歩などの作品紹介を通して自身を綴る、胸を揺さぶられるパーソナル・エッセイ集。芥川賞作家・中村文則氏との対談も収載。【幻冬舎よしもと文庫】
(幻冬舎より)
感想・レビュー
どうしても小説が読みたくない時に読もうと購入して、読みはじめてから多分半年以上もかかってしまった。
決して面白くないというわけでなく、又吉直樹さんが自分の生涯エピソードを混じえて好きな本を薦めてくれる(殆ど小説の紹介は無い)。
一冊一冊に区切りがつけられて、良き箸休めにもなってくれる。
なるほど、小説の書評というか感想の書き方にはこういうやり方もあるのかと思いました。
やはり芥川賞作家は何かを捉える角度が違って良いですね。
これは火花の時にも思ったけれど、又吉さんの文体は、多くの小説を読んできたことが分かる文章力が備わっていて、改めて凄いと思わされました(多分この当時はまだ火花も書いてない)。
あと中村文則氏との対談も面白かったです。