
あらすじ
ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく、第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され……。新訳でおくる、著者全盛期の代表作。(解説 法月綸太郎)
(早川書房より)
感想・レビュー
アガサ・クリスティのポアロシリーズの中でも特に有名なABC殺人事件。
最後までホワイダニットどころか三つの事件の関連性すら見えずこれ解決出来るのかとなり、自分でも犯人探しするのは楽しかったです。当てられなかったが。
でもなるほど、最後の謎解きでスッキリ。
スケープゴートを作る殺人は終わってみれば国中が知るかなり大掛かりな仕掛けにゾッとしました。
会話文はとても巧みに練られており、かつ読み易い。だが気は抜けないが心地よい。
相変わらずクリスティーはホームズが好きなんだと感じる作品でもありました。
あとスタイルズとナイルとオリエントくらいは読みたいか。