あらすじ
豪華客船での波乱含みの夏休みスタート!
様々な出来事を乗り越え無人島試験も終了。待望の豪華客船での夏休みが始まった。
だが試験は多くの爪痕を残し、龍園が小宮を襲撃した犯人探しを開始、他の生徒達も今までとは違う動きを見せ始めていた。そんな中、綾小路の前に3年の桐山が現れる。
「おまえの存在は邪魔でしかないんだ綾小路」告げられたのは南雲の変貌。
奇怪な行動を取り始め、綾小路1人に対して、3年生全体による『監視』という奇妙な指令が下される。
(MF文庫Jより)
一方で告白に対しての答えを返すため、綾小路は一之瀬との約束の場所に向かい――!?
大人気学園黙示録、2年目の夏休みは波乱含み!?
感想・レビュー
2年生編になっての初の短編集であり、恒例の4.5巻です。
待ちに待ちましたサバイバル試験後のよう実。いやぁ楽しみでした。
さぁ今回も盛りだくさんです。
さっそく章タイトルと共に振り返っていきましょう!
※ネタバレありますのでご注意!
楽しい夏休みの開幕
実質2Pのみのモノローグ的な感じなので割愛します。
池と小宮と
篠原を巡って二人は無人島試験で何やら思う所はありましたがまさかの小宮試験リタイアのため、池と篠原が付き合うという展開に。
まぁ同じクラスの池と篠原に関しては、1年の頃から喧嘩するほど仲が良いというか、学生の典型的な「いや、早くお前ら付き合えよ」「はぁ? こいつと?」「はいはい(笑)」みたいな笑ってしまう感じだったのでとりあえずおめでとうございます。笑
本題はそのことを怪我した小宮に伝えにいく展開ですね。流石に青くさい恥ずかしいノリでしたが小宮くんが少し可愛そうですね。笑
そして裏では、小宮を怪我させたのがいったい誰なのか。
それをあの龍園が探っているという珍しい展開。何か目的があるのか、この話では分かりませんでした。
束の間のバカンス、その始まり
鬼龍院先輩とプールサイド(挿絵あり)での会話から始まり、更に無人島試験後から南雲生徒会長の指示で三年が綾小路を監視下におき、常に視線攻撃する。
2年生編4巻での南雲と綾小路の絡みは痺れましたし、流石に南雲の性格から察するに、意地でも綾小路を潰しにかかる気配です。
で次にこれまた無人島試験で小橋という一之瀬クラスの女子を救った綾小路は、客船で再会し、何故か一之瀬クラスの女子会に誘われてしまう。
まぁ男子高校生の夢を体現しつつ、姫野という新キャラクターとの絡みがあったが、そこまで話は広がりませんでした。
一之瀬クラスの女子メンバーは、すっかり一之瀬さんが綾小路にメロメロなのをお知りのようで。笑
それぞれの休日
試験後の客船で毎日七瀬と遭遇するというのは、どうやら偶々ではないようで。
それはさておき、もぐもぐとサンドイッチを食べてる七瀬の挿絵がめっちゃ可愛いです。
あとは坂柳と綾小路の試験後の会話がありつつ、坂柳と一之瀬の振り返り会話もありました。
この辺も相変わらず読ませる感じで上手いですね。
それぞれの成長
チーム綾小路のメンバーでプールへ!
ここはラノベらしくというか、MF文庫Jらしく愛里と波瑠加の水着シーンなんですが、どうやら二人は、二人なりに成長しようとする意志の現れみたいで、何か二学期以降から変化があるのか楽しみですね。
三宅明人もこの二人のどっちかが好き?みたいな発言していて「ついにサークル崩壊か?」と思いましたが何とか皆さぁ、仲良く、ね。
で次は葛城案件ですね。ひより伝いに綾小路は、龍園クラスに移籍したばっかりの葛城が、何やら龍園反対軍に引き抜かれようとしていて的な感じでしたが、何とか一段落。
そして何より龍園から綾小路の裏で行使していた実力の話が葛城にも露呈していたことが判明し、ますます綾小路を知る人物が増えつつあります。
綾小路自身も一度露呈したらもう隠しきれないことは覚悟しているようで、そろそろ表舞台に立つのか、どうなるかは今後に注目ですね。
で次は軽井沢と佐藤とのガールズトーク。まさかの軽井沢は綾小路と付き合ってることを二学期を機に公開することを決めたらしく、付き合う前に色々とありました佐藤には先に伝える話。
で次に堀北と伊吹の絡みがありまして、相変わらずどっちもどっちで面白い。またここでも堀北が知る綾小路の一部の実力だけではなく、伊吹が知る軽井沢屋上事件の真相も聞くことに。
堀北はとりあえず黙っておくことにしたみたいだが、その辺はリーダーとして、ヒロイン?として綾小路との今後の絡みに注目です。
この短編最後のトリである綾小路と一之瀬。無人島試験では一之瀬は綾小路に告白しその返事を待っていて、だがそこに図ったように南雲登場。
生徒会でもある一之瀬を、綾小路に買収されると睨んだ「生徒会長・南雲」の動きは確かに理にかなっているが、それを軽井沢との関係性を最悪の状態で一之瀬に明かし、少女漫画なら確実に負けキャラだがまぁそれはおいといて一之瀬は涙を流し、さよならとなる。
この展開が今後どうなるのか。
一之瀬クラスはもちろんのこと、南雲と一之瀬が手を組む形になるのかはわからないが、一之瀬は聖人すぎるが故の強みと弱みを抱えているので、それをどうやって乗り切るのかも注目していきたいですね。
女難の宝探しゲーム
南雲生徒会長が考案したミニゲーム。船内にバーコードを読み取ってプライベートポイントが当たるかもというもの。
綾小路はまさかの佐藤と組むことになるが、まぁそれなりに楽しそうで。
問題はこの裏で、堀北が無人島試験であったメモの筆跡探しも行われていてその辺の正体は、読者にだけあとで分かるのでここでは割愛します。
龍園と宝泉との再開もヒリヒリしますが、今後も必ずこの二人はぶつかるでしょうね。敗北を知った龍園同様、宝泉も一皮むけそうで楽しみです。
そして櫛田と堀北との絡みも。相変わらず櫛田は堀北や綾小路を嫌っていてやはり今回も分かり合えない。堀北は櫛田も含めてAクラスに行き卒業しようと目論んでいるが、本人がそれに反対し続けるなら足手まといしかないけど、本当にこの辺の未来は暗い要素だ。
因縁の過去
まず軽井沢と綾小路の甘々電話がありました。笑
他にも堀北が1年Aクラスのの石上という筆跡が綺麗な生徒との絡みがり、不穏な終わり方をする。今後に関係してくるのか、石上は堀北のことを知らない風に装っていたが、何か知っていると思われる。
そして星之宮、茶柱、真嶋の同期組がバーでお話。
次の特別試験についてここで明かされるのですが、茶柱と星之宮も当時高3の時に受けた特別試験らしく、何やら今の歳になっても尾を引いているほど過酷な試験の模様。
茶柱の恋?とか、少しずつ明かされる学校の試験の仕組みも興味深く、かなり気になる展開。
必ず次巻以降明かされるので、楽しみに待つ。
はい、ここから筆跡の犯人が判明。まさかの1年ホワイトルーム候補の一人であったBクラスの八神拓也。そしてあの天沢一夏すら足元に及ばない実力関係性が明かされ、これは二人目のホワイトルーム生確定という感じか。
まだ名言されていないが、ほぼ確定だろう。いや何人ホワイトルームからの刺客がいるのか。
それともここからまだ増えるのか、その辺も楽しみにしたいと思います。
個人的に七瀬ちゃんがまだ何かありそうな気がする。
そして最後に綾小路は、外出禁止時間帯に茶柱からシアターに呼び出しを受け、違反の密会。
ここで茶柱の本性が少し垣間見え、いつもの冷徹な感じは鳴りを潜め、弱気な茶柱に綾小路は道を示す。
そして綾小路がピアノを弾く。笑
さらに茶柱が次回の特別試験を漏らそうとした所で、まさかの月城理事長登場。
特に揉めることはなく、月城理事長は綾小路と最後の会話を残しておわり。
なんか月城理事長が綾小路の父親に消されそうで。
結果として綾小路は茶柱から試験の内容は聞かなかったが、確実に過酷?というか退学絡み案件なのではないだろうか。
そうなると櫛田と堀北の絡みがあったが、まさかそんなことあるのか。
前回も退学者が出たのは1年のときだったが、本当にどうなるのか楽しみと不安が。
心、触れ合う時
ここでは短編恒例の軽井沢と綾小路。
二人の付き合いにも変化が現れ、不意打ちではなく、ちゃんとキスをし、大人の階段を登る。
まぁここまではいいのだが、綾小路の内面が11.5巻の時同様、軽井沢を見ていないというより、常に別れを想定し成長まで考えていることが分かったので寂しいような。
でもそれもよう実らしいので軽井沢が綾小路という寄生先を失ったあと、成長しなくてはいけない、そういう未来が近いうちにくるのかもしれない。
というか今年のクリスマスとかどうなるのか、その辺は次回の短編になるのかしら。
それまでにクラスがどうなっているのか大きく変わりそうな気がして怖いが、楽しみでもある。
まとめ
いやぁ、今巻も色々とありました。
派手さは流石に一旦お休みでしたがそれが次回の嵐の前の静けさのような気がして。よう実そのパターン好きだから怖いなぁ。笑
綾小路たちは次回から二学期に突入し、軽井沢と綾小路は付き合いを公開、愛里たちも頑張る予定。
龍園犯人探しどうなるのか、1年八神どうなるのか。
一之瀬、茶柱と星之宮たちの過去と次回の特別試験がどうなるのか。
本当に目が離せませんね。
5巻は楽しみと不安がありますが、早く読んでみたいですね。
では今回はこの辺でおわります。――さよなら。涙(一之瀬風)
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