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あらすじ
「私は裏切……いえ、橋本正義のことがちょっぴり気になるお年頃でして。恋?」
3年生がリーダーを務め、1,2年生クラス混合のグループで挑む合宿『交流会』が発表された。
ただ今年の合宿は退学ペナルティもクラスポイントの増減も一切ない、他学年との交流がメインの緩いイベント。
綾小路は鬼龍院リーダーの下、橋本、森下、山村、椎名等と同じグループとなり、押し花作り、トランプ、アーチェリーなど体験学習ゲームに参加する。
一方、勝利が求められない交流会の緩さを利用して、堀北は天沢とのリベンチマッチを計画。綾小路に対しアドバイスを求める。
「あ? 俺は真面目に相談してるぜ? 必死に助かる方法を探ってるんだよ」(MF文庫Jより)
綾小路に急接近する橋本の他、学年末に向け各クラスも動き出して――!
感想・レビュー
よう実ファンの皆様、ごぎげんよう、でございます。笑
さぁ、今年もやって参りました。2024年に入って一発目のよう実になりますね。
そしてあけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願いします。
いやぁ……はぁ……そうかぁ、そうなるかぁ……皆様はもう読まれましたか?
本当に毎年書いているかもしれませんが「相変わらず今年もよう実がやばいなぁ」としみじみと思いながら、読み終えた次第であります。
最後まで読まれた皆様は、もうすでに分かっていると思いますが、次巻からの緊張感がやばいです。
私はもうこれ以上心臓がもたないかもしれない。笑
そして所感としても、先生もあとがきで書いていましたが緩めの回でしたね。
全体的な調整回でもあったのかなと思いつつも、最後の衝撃で私たち読者も腹をくくらされた、といいますか、もう次巻が気になって仕方ない今巻だったかなと思います。
さて、色々と書きたいことが山積みですので、さっそく書いていこうかなと思います。
まず表紙は坂柳クラスの森下藍と真田?ですかね。
森下はすぐに分かったのですが、真田は途中で出てくるまで全く分かりませんでした。笑
口絵についても、堀北鈴音が二枚も飾っていて、助かります。笑
それではいつものように振り返っていきましょう。
前巻を先に振り返っておきたい方は↓から
合わせて読みたい
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10【あらすじネタバレ感想】三学期開幕!はやくも新たな退学者が……
山村美紀の独白
まず坂柳クラスの山村の独白から。
彼女は2年生編の修学旅行辺りから、前回退学になった「神室真澄」とのやりとりもある生徒ですから、今回ここでフォローかけるといいますか、もう坂柳クラスもどんどんスポットあたっていってますからね。
見え隠れの二者面談
お次に綾小路と茶柱先生との面談から。
この時期は就職か進学を確認する時期でもあり、綾小路にはどちらの選択肢もありませんが、しかし当の本人は「どこの大学も問題なく入れる」と断言。笑
綾小路なら可能でしょうし、みんな一度はこんなこと言ってみたいですよね。笑
そして3学期終了後には、3者面談も行われるらしく、綾小路はてっきり父親が代理の者をよこすのだろうと思っていたが、まさかの参戦予定で、どうなることやら。
まずは学年末試験の大波乱後、ということになりますが、予定通りいけば短編集とかでやるのですかね?分かりませんが、楽しみに待ちたいと思います。
続いて、前巻でもかなり大きな動きがあった「坂柳クラス・橋本」が綾小路に相談する場面。
その内容とは、これからの身の振り方について。しかし大事な所は伏せられれている展開(最後に判明するのであとで触れます)。
綾小路が橋本の自己主義に共感するような独白あったり、とても気になる引っ張り方でしたね。
山村、森下、橋本でコンビニ。鬼龍院がちょこっとだけ登場。この出会いは後に繋がっていきます。
交流合宿
3学年合同の3泊4日の合宿が開幕!場所は栃木の山奥らしい。
そして3年生・鬼龍院がリーダーのチームに綾小路が配属。先程のコンビニメンバーがしっかりと組み込まれていました。
主な目立ったメンバーは
1年生は「椿桜子」くらいで、2年生は「橋本正義、山村美紀、森下藍、綾小路清隆、椎名ひより」という感じですかね。
去年にもあった混合合宿ですが、今回はクラス同士の競い合いもなく、一応最下位でもケヤキモール限定で使用出来るプライベートポイントが貰えるという内容。
譲渡も不可で、競い合う必要は全くありません。
対戦ゲームも『トランプ、UNO、将棋、陶芸、押し花作り、アクセサリー作り、アーチェリー、卓球…他』など、本当に学年の垣根を越えた交流会のようでした。
私はこの時「それでもまだ何か起こるのでは?」と末期のよう実病ですので、笑)常に疑っていましたが、本当にこの合宿については、特別試験的な要素はなかったですね。
そしてバスでの「綾小路と軽井沢」についても触れておきたい。
最後にも書くと思いますが、やはり二人の関係は終焉に向かっているでしょうね……それに薄々気づきはじめている軽井沢を見ると流石にちょっとくるものがありますが。
そして南雲雅、朝比奈なずな、天沢一夏と綾小路の絡みなどがあり、南雲と綾小路の最後の対決という形になります。
南雲についても後でまとめて書きたいので、この辺で。
高円寺と綾小路の面白い会話もありました。綾小路も自身で言っていましたが、本当にこの二人は、時々二人で会話するシーンがあって面白いんですよね。
二人の会話内容も、どんどん踏み込んだ内容にもなってきていると思います。
帯にも書いてあった「一歩クラスから飛び出せば堀北ガールを守れない。からだろう?」という発言や将来的に「高円寺vs綾小路」という展開も見れるかもしれないですよね。
そう思うとワクワクしますね、笑
ずっと前から思っていたのですけど、どう考えても高円寺の能力の高さって全体的なバランスを考えてもおかしいんですよね。
でも確かに、将来的に綾小路が堀北クラスと対峙するなら唯一の壁になれるのが高円寺しかいないんですよね、今のところ。考えすぎかな。
堀北からのお願いと綾小路からのお願い
まさかの堀北から、喧嘩の特訓依頼があった綾小路。ついでに伊吹も。笑
二人は1年生の天沢一夏と無人島試験で殴り合いの喧嘩しましたから、いま冷静にこういう文章を書いているとやっぱり「よう実」って改めて面白いなぁと思います。
ファンタジーラノベを除いて、女子ががちがちの喧嘩しているラノベって初じゃないでしょうか。笑
次の章に持ち越ちますが、綾小路との特訓も面白かったです。
そして綾小路は堀北に特訓依頼を引き受ける代わりに、とあるお願いをしました。
ここですいません。私が覚えていないのか、確かその内容は明かされていなかったかな?と思います。些細なことらしいのですが、次巻以降明かされるのですかね。
奇妙な違和感
続いて綾小路との特訓内容が描かれつつ、久しぶりに綾小路のイチモツ弄りが復活!
私も全く忘れていましたが、ファン歓喜!ということでね、確かにお泊まりイベントではこれは欠かせない恒例行事でした!笑
やっぱり男の最終優劣は、アレなんだなぁ…笑
そして坂柳と綾小路の会話がここで初めてありましたね。
やはり神室を失ったダメージは、坂柳にとっても非常に大きかったことが窺えます。
見張る者、見張られる者
合宿2日目。坂柳クラスの真田と綾小路の会話。
ここで私も久しぶりに真田の存在を思い出しました。笑
そして龍園が、同じクラス時任の裏切りを疑い、追い込みをかけるシーン。
元々時任は、龍園政権をよく思っていない生徒の一人ですから、この二人が過去にもちょこちょこ描かれていたように思えます。
最初はこの追い込みに関しても、結構大袈裟だなぁと個人的には思っていたのですが、最後まで読んだ今は、学年末試験も目前でなるほどなぁと納得出来ましたね。
あとはこの追い込みに一年の「宝泉と宇都宮」も参戦してきて、大波乱の展開ですが、流石に面白いですよね。
宝泉は龍園に関しても無人島試験の借りもありますから、もしかしたらまだこの二人は今後何かしらの対決はあるかもしれませんね。
あとは鬼龍院チーム女子メンと綾小路を含めたトランプなどほっこり展開。いま思い出しましたけど、トランプの順番まで抜かされる山村の影の薄さはどうなってるんだ…笑
ひよりも相変わらず可愛いですし、森下の天然な部分も今巻はより描かれていたかなと思います。挿絵も幾つかありましたしね。
静かな決着
合宿3日目。まず堀北と綾小路の会話があります。龍園の件にもこれで二人の間で共有が整った形でしょうか。二人についても後でまだあるのでそこで書きます。
森下藍と綾小路の会話もあり、全体的に表紙も含めて森下回と言ってもおかしくない程には描かれていたかなとも思います。
そして南雲と綾小路の最後。
2年生編になってから何度も書いていますが、ある意味「南雲雅」という男は、良くも悪くもついていない生徒ではあったかなと思います。
現状3年生では南雲雅に敵う者はおらず、おそらくOAA含めて能力としては最強クラスのはずですが、あまりにも敵がいないのが、彼の運の尽きといいますか。
これ以上の潜在能力の開花に繋がらなかったような気もしてしまいます。
もし南雲が堀北学か綾小路と同学年だったら、彼はもっと成長出来たのかもしれません。
とはいえ、最後は南雲らしい、どこか哀愁の感じる個人的にすごく良いシーンだったかなとも思います。
彼の言っていた堀北学と南雲、綾小路の大学生編とかあったら面白いだろうなぁ、そんな未来を想像してしまいましたね。
とはいえひとまずこれで3年生は終わりかな?と。朝比奈なずなや鬼龍院なども出てきましたしね。
綾小路は南雲に謎の伝言を残し、次へ。
寝静まった夜
山村美紀の逃亡があり、綾小路が探す展開。まぁその理由も坂柳に関してで、今後の坂柳の何かに繋がるのか、どうなるのか。
そしてまさに綾小路を象徴するようならしい独白もあったので一部を引用させて頂きます。
孤独に耐えられず1人では生きていけない。だからこそ無償で寄り添ってくれる存在は大切なんだ。
オレ自身には当てはまらないとは感じながらも、それが1つの答えだと理解している。
(本文より抜粋)
続いて天沢と南雲。天沢はこの合宿でも程々に出番がありました。その理由は、最初から退学処分になった八神の敵討ちとしての八つ当たりを、綾小路には出来ないので、南雲にする為と。笑
けっこう緊張感のあるシーンだったのですが、綾小路の伝言がここで早くも回収されて、南雲も本当の意味でお役御免か。
それよりも天沢が今後、どういう立ち回りになっていくのか。もうすぐ新1年生も入学してきますし、そこらも含めて楽しみですね。
踏み出す勇気
ここでようやく一年の椿と綾小路の会話があります。今まで全く椿が出てこなかったのが、すごく違和感でしたが、何か綾小路に自分の過去を話そうとして終わってしまいました。
これは次巻以降、もしくは3年生編に何か繋がってくる伏線かもしれませんね。
そして堀北と伊吹たちの天沢リベンジには綾小路は同行せず、あとで結果を知ることに。
続いて坂柳と山村にお節介をする綾小路ですね。
二人が何を話したのかは綾小路にも分かりませんが、きっとうまくやっているのではないでいでょうか。それが最後の坂柳を表していたようにも思えます。
挑戦者は誰だ(超重要)
さぁラストです。きましたよ!
まずは綾小路と堀北との会話から。
これもね、もう前々から書いていますが、やはり綾小路は堀北クラスから抜けるのでしょう。これだけ付き合いの長い二人ですし、私も皆さんもそうだと思いますが、二人の会話は本当に読んでいて楽しいです。
しかし軽井沢についても触れていましたが、綾小路はやはりこのクラスから決別する準備をはじめているのかもしれません。うーん、楽しみだけど、淋しい気持ちも出てきたような。
ただ一之瀬については、計画予定が変更しそうだ的なことも書かれていて、どうなることやら。
橋本と綾小路の交わした会話の真相について。
序盤で伏せられていたこの会話ですが、やはり綾小路と橋本が今後、龍園側に行く可能性が出てきましたね。
これでもまだ何か伏せられたままの部分があるので、まぁこの会話が結果として分かる時はいつかくるでしょうし、何より最後の展開でより、意味のある会話だったことになってきました。
そして最後の最後です!【超重要】
「坂柳」と「龍園」が両方の担任を呼び出しました。
そして次回の学年末試験で敗者が退学することを約束しました!
いやぁ…まじかぁ。笑
先生もあとがきで何度も書いていましたが、学年末は過酷なものになる。更に主要キャラクターにとっても大事なストーリーになると仰られていたのは、これだったのですね。
そうか、そうだよなぁ。
確かにこのまま四つ巴で勝負を描くのは難しいですし、最終的な予測ですが「堀北クラスvs〇〇クラス」という構造が理想的ですもね。
あと1つすごくメタ的なことを書かせてもらうと、坂柳は身体的な不自由さを抱えているので、1年生編の最後の対決の時もそうでしたが、綾小路との最終対決としては、派手さがどうしても欠けてしまうように思えるのです。
そう考えると、やはり坂柳が負けて退学し、龍園が勝つのか?
個人的には綾小路が、将来的に龍園クラスに行き…という予測をこのブログでも書いてきました。
そして橋本の今回の会話でも、坂柳は綾小路をクラスに受け入れるではなく、対決したいという思考でした。
それは龍園も同じですが、今回新たに条件付きで綾小路と橋本を受け入れるということが示唆されており、やはりこの激アツ展開になっていくのか。
現状、坂柳クラスは下り坂ですが、流石に綾小路がこのクラスに入ると、もう絶対に負けないと思いますし、何より橋本が前に言っていた「ロマン」に繋がってくると思うのですよ。
最強クラスが敗北し、最弱クラスが最強に成り上がる。この縮図は、着々と堀北クラスが見せてきています。
あっ、という事はこの作品の真のヒロインは、椎名ひよりという事か?
だからお似合いだったりの匂わせが昔からあるのか?(勝手な事ばっかり書いてすみません)笑
でも坂柳がこのまま簡単に敗北するのかなぁ?とも考えてしまいます。いくら神室が抜けたとはいえ、坂柳クラスは、龍園クラスと比べてクラス全体のOAAでは圧倒的に差があります。
しかしこのタイミングはどう考えても綺麗すぎる。そして参謀になれたはずの葛城が龍園クラスにおり、退学になった友を報い、坂柳に復讐する最大のチャンスでもある。
全てが整ってきているのですよ。だからこそ、一之瀬クラスの存在が不気味になってくる。
そして最大の謎、なぜ今回一之瀬が合宿に参加していなかったのか?
表向きでは体調不良となっていたかもしれませんが、明らかにこの学期末試験を迎える前となって不気味になってきた。
綾小路の発言から鑑みても、想定外の何かが起きるかもしれない、と私は思っています。
いやぁ怖いけど、楽しみだなぁ。でもやっぱり怖いなぁ。笑
まとめ〜いつでも待ってます〜
はい、という感じで長くなってしまいましたが、皆さんいかがでしたか。
もうこうなってしまった以上、次巻以降はかなり厳しい内容となってくるのは間違いないでしょう。
3年生編も近づいていますし、次巻で学年末試験が終わるのか、2巻分でやるのか、確か先生は1年生編のときより短くなるかもしれない、といつかのあとがきで書いていましたが、書いてみないと分からないこともありますよね。
そして満身創痍でボロボロのキヌP先生がとても心配です。首のヘルニアとは、、逆に今までよくも4ヶ月ペースで刊行していたなと思いますが、とても無理なさっていたのでしょう。
これからは時間がかかっても大丈夫ですので、まずは健康であってください。
日本人はだいたい「HUNTER×HUNTER」でその辺りは鍛えられているので耐性はあると思います。笑
是非とも先生が納得できる終わりを私たちファンは待っていますので。
そしてトモセ氏もいつも素晴らしいイラストありがとうございます。今回は鈴音が口絵で二枚も見れて最高でした!(画集第2弾も買います!)
今でも前巻の坂柳の口絵が忘れられない一枚になっております。先生も編集さんも同様、お体にはご自愛ください。
最近は私の知人もアニメ第3期まで見て漫画も全巻読んだそうで、今年も益々「よう実」が盛り上がっていきそうな予感がしております。
それでは次巻はいつになるか本当に分かりませんが、楽しみに待ちたいと思います。
また復習がてら遊びにきてください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
さようなら。
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