あらすじ
「これは、ゲームであっても遊びではない」
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する──。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずログインした約一万人のユーザーと共に、その過酷なデスバトルは幕を開けた。 SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。 クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険(クエスト)を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことになってしまう。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし……。果たして、キリトはこのゲームから抜け出すことができるのか。 第15回電撃小説大賞<大賞>受賞作『アクセル・ワールド』の著者・川原礫!
(電撃文庫より)
感想・レビュー
このライトノベルがすごい!ノミネート歴:《2011》第四位、《2012》第一位、《2013》第一位、《2014》第五位、《2015》第二位、《2016》第二位、《2017・文庫部門》第四位、《2018・文庫部門》第五位、《2019・文庫部門》第十位
これはとある魔術の禁書目録のときにも書きましたが、このラノ殿堂入りこそ果たせなかったものの、もはやこれだけ何度もノミネートされては殿堂入りを超えてしまっているような。笑
この初巻は伝説の始まりみたいなものでしょう。
当時アニメ一期が放送されたのが確か私が15、16とかでまんまターゲット世代だった。
のちに俺ガイルや冴えカノなど所謂十年代ラノベは私たち世代には、きっても切り離せないラノベ作品の一つだ。
上の世代がシャナやとある、ハルヒ、もっと上がロードスやスレイヤーズのように。
内容はともかくシンプルに面白かったと思う。設定も構成もキャラも。
あと今思えばVRやAIなど時代の流れもちょうど求められていた作品なんだと思った。
この作品で相当ラノベ読者は増えたし、勝手な予測だが、一般の人も読むようになって少しづつラノベが人権を獲得しはじめたと思う。
その理由も分かるし、何より上手くイラストやメディアミックスと連動した。それもこれも川原先生が三十代半ばでデビューするまで積み上げてきたものなのだろう。
編集の三木さんの当時の勢いも色々とやばかったと思うが。
売れるようにして売れた作品だったのは間違いない。
このアインクラッド編がアリシゼーションまでの流れを汲んでいるのが良かったと後に思える。