あらすじ
幽霊を見ることのできる「紫の目」を持った高校生・神野明良は、ある朝、幽霊ばかりが乗った謎のバスに乗ってしまう。乗り合わせた少女・御厨柊美と共に辛くも逃げ延びた明良は、神岡町で連続する謎の殺人事件の被害者の顔が、バスの幽霊たちと一致することを知る。同様の事件が戦後まもなく起きていたこと、その事件を明良の祖父と柊美の祖母らが解決したことを知った明良たちは、謎のバスの正体を探り始めるが…。幽霊を見ることのできる「紫の目」を持つ少年明良と、幽霊に触れることのできる「紫の手」を持つ少女柊美の活躍を描くホラーアクション。
(電撃文庫より)
感想・レビュー
作家読みですね。
三上延さんの電撃3次通過作かつデビュー作らしいので気になって読んでみました。
ホラーアクション小説でした。
まさにゼロ年代らしいラノベでありました。伝記チックな雰囲気は大好物です。
行き先のないバスは結構怖いですね。
この時から良い意味で文章に癖がなく、所々粗はあるのですが読みやすかったです。
設定や展開がのちの代表作になる「ビブリアシリーズ」の原点を感じる、そんな作品です。