あらすじ
第22回電撃小説大賞<金賞>受賞、早くも第二作登場!
最近のラブコメは凄すぎだろ。
(電撃文庫より)
よりにもよって、お前だけが俺を好きなのかよ!?
ここで質問。ある日突然、複数の美少女とラブコメイベントが発生したらどうする? もちろん迷わずラッキースケベるよね? でも、もしスケベると自分の人生が終わるとしたら……どうする? 俺こと如月雨露は、今その状況にいます。
「一人の男が、何人もの女の子とバカップルのようなことをする。それなのに、特別な関係じゃないと言い切る。これで周りに納得してもらえるのは、ラブコメの主人公ぐらいですよ?」
そういえば俺はモブだった! 俺がラブコメの主人公だったら、許されたのにぃぃぃぃ! つーか、可愛い系幼馴染みのひまわりとクール美人なコスモス会長の二人とは、『あの一件』で気まずい関係になったのに、なんで俺はひまコスと、こんなラブラブ体験してるんだ!? 相変わらずエスパーな根暗眼鏡少女ことパンジーよ、お前はまざってこんでええ。俺は今もお前のことは大っ嫌いだから。
彼の身に一体何が!? 一年前の高校野球地区大会決勝戦にまつわる真(新)ヒロイン?も登場し、予断は許さぬ第二巻!
感想・レビュー
1巻が腹やほっぺたが痛くなるほどの大笑いだったので、個人的にはだいぶ期待値が高い2巻になってしまったせいか、1巻ほどの衝撃というか、大爆笑はありませんでした。
少し残念ですけど、仕方ないかなとも思いました。
まさに新人賞の壁ですね。判断するのはまだ早いですが、無難なシリーズ展開になってしまったかなとも思えました。
読者はもうジョーロの本性を既に知ってしまっているので、まだ微かな面白さは残っているんですけど、いずれもっと慣れてくると思います。
そうなるとやっぱり他に何か超えてくる新たな仕掛けやシナリオが必要になってきますが、今の所何かが大きく変化する可能性は感じなかったのが正直なところですね。
だから今後もどれだけヒロインが増えようと、使い古されたラブコメの型から抜け出せず、読者に新たな副産物を届けてくれる感じがしない。
うーん、こればっかりは仕方ありませんが、惜しいシリーズ。
でもあの1巻のゲラゲラ笑えた記憶は、私の中で一生忘れないと思います。
本当に面白かったと思うので。
それでは今日はここまで。さようなら。