あらすじ
「君」にさよならを。
「おとぎ話みたいな現実だってあるんだよ。本当は、すぐ近くにね」進路相談会で顔を合わせて以来、俺と明日姉は学校でも会うようになった。まるでデートのように出かけることも増え、俺は嬉しい反面、どこか切なさにも似た感情を抱えていた。それがひどく身勝手なものだということも理解しながら。……明日姉は、東京にいく。物語を“編む”人になるために。俺は、笑顔でこの人を送り出せるだろうか――。大人気“リア充側”青春ラブコメ第3弾。遠い夏の日。また君と会えますように。
(ガガガ文庫より)
感想・レビュー
福井県民小説読了。
2巻を読んだのが一年半も前だった事に驚きつつ、キャラは何となく覚えていたので、とりあえず楽しめました。
明日姉こと明日風の夢を追う田舎ならではの悩みや葛藤、何より臭すぎるともとれる文章が独特で良い。
振り返るとこのシリーズは主人公が超絶リア充なこと以外はかなりベタなのかもしれない。
だがそれをラノベというフォーマットに落とし込むことがやはり異端なのかしら。
自分的にはもう少し王道の捻りが欲しいかなぁと思うのが本音か。もちろん作者の好みとか単純にエンタメのインプット量に左右される事項なのであまり口出しはしませんが。
だけど節々の会話も読まされる所もあり、千歳は魅力的に見えます。
だが次を買うのか本当に迷う。面白いんだけどなぁ、先が見えてしまった気もするし、何か足りない部分を超えて行ってくれそうな予感もしている。