
あらすじ
オカルトを科学で解明する名探偵登場!
突然、燃え上がる若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、幽体離脱した少年……。
天才科学者が常識を超えた謎に挑む連載ミステリー
(文藝春秋より)
感想・レビュー
東野圭吾さん四作目になります。
そして探偵ガリレオシリーズの第一弾。
探偵ガリレオはドラマで見ていました。福山雅治さんが主演だったので、その時のイメージがいい意味で強く読んでいるときも福山ガリレオで読んでいました。
相方である草薙は原作仕様で、柴咲コウさん演じる内海刑事はドラマ仕様というのもおなじみ。
私はいきなりシリーズ3作目にあたるしかも初の長編「容疑者Xの献身」から小説は読んでいたので、ガリレオの一冊目は短編集だったことに驚きました。
「燃える」「転写る」「壊死る」「爆ぜる」「離脱る」の五編から。
発売当初はまだ90年代なのですが、タイトルの当て字は今読めば今どきの若者チックなタイトルにも見えてきます。笑
トリックはドラマで見ていましたが、流石に十年以上の月日が流れているので、新鮮に読めました。
相変わらず工場関連描写は、著者作品ではよく見かけますね。
どれも科学的なトリックですが、理系でない人でもわかり易い比較的優しいものだが、読ませる力があるので物語性も面白く読めたと思います。
それがシリーズ人気の秘密でもあり、東野さんのプロとしての腕前か。
ただ満遍なくダニットに重きを置いているせいか、全体的な驚きは弱かったと思います。ただ大人の軽い読書にはある意味ピッタリな作品であることも間違いないです。
読んでいて心地良い楽しさがあるのも本作の魅力でもあります。
まぁだからこそ「容疑者Xの献身」は凄まじいものだったかと。
そろそろ東野さんの文体にも馴染んてきたのと、やはり探偵ガリレオである湯川が非常に魅力的なので、シリーズ順に二作目も読んでもいこうかしら。
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