時給三〇〇円の死神【あらすじネタバレ感想】時給300円で働いて気づく幸せとは?

あらすじ

「それじゃあキミを死神として採用するね」
ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練をはらし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「最後まで勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話を聞き、半信半疑のまま死神のアルバイトを始めることとなり――。初恋相手の幼馴染、出産直後の母親、虐待を受ける子ども……様々な死者が抱える、切なすぎる未練、願いとは――。暖かな涙が止まらない、ヒューマンストーリー。

(双葉社より)

感想・レビュー

心が痛い。時給300円で働いて気づく幸せとは。

電撃大賞作家さんなので気になって読んでみました。

序盤は死を扱うテーマにしては、割と表面的な感情しか見えなかったのでどこか物語が薄っぺらいなぁという印象。

だったのですが、中盤あたりから徐々に厚みが増して展開が加速していく感じで良い感じだったかと。

決して皆が幸せになったわけでもない。

もはや未練すら達成出来ない死者達が殆どで、自分の落とし所をみつけてこの世を去るという儚い物語だったけれど幸せとは何かを考えさせられる小説でした。

これは余談なのですが、読書メーター運営さんからご連絡があり、本作のレビューがなんのご縁があってか採用されました。

私なんかのレビューで逆に良いのですかと思ったのですが、もちろん許可させて頂きました。

レビューの一部が書店などのPOPなどに使われることがあるそうです。

使われない可能性もあるみたいですけど。

こうやって間接的にでも小説と小さな関わりができるのは嬉しいですね。

はい、おわります。

紹介した本

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