感想・レビュー
第15回電撃小説大賞“銀賞”受賞作
真藤順丈さんのデビュー作のうちの一作です。
というのも真藤さんは、同時期に他にも新人賞を三つ受賞しているみたいで、四冠達成という聞いたこともない記録を持っています。笑
そしてのちに直木賞作家にもなりますが、まさに天才と呼ばれる方です。
こうみると第15回は川原礫さんが大賞、蒼山サグさんが銀賞と化物揃いの年だと思わされますね。
物語の内容は金貸し群像劇という変わり種です。
群像劇といえば同賞で第9回受賞作の著者・成田良悟さんの「バッカーノ!―The Rolling Bootlegs」もそうでしたが、また違った面白さがありましたね。
勢いがあるだけ粗もある。だが物語の筋がしっかりしてるので、最後まで楽しめます。締め方は割と下手でしたが。
タイトルにあるヴァンパイアは、この時代背景を考えると耳タコだと思いますが、少し違った角度から回収してくるので著者の変わり者が伺えます。
あと個人的には佐々木少年氏のイラストもかなりレアでしたね。
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