あらすじ
ファッション誌の編集者になるはずだったのに、どうして私が校閲に!?
憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、根性と気合と雑誌への愛で、 激戦の出版社の入社試験を突破し 総合出版社・景凡社に就職した河野悦子(こうの・えつこ)。
しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。入社して2年目、苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々。 「こんなところ早く抜け出してやる」とばかりに口が悪い演技をしているが、 段々自分の本性がナマイキな女子であるような錯覚に陥ってくる毎日だ。
そして悦子が担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり……!?読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ☆
文庫解説=角田光代
(角川文庫より)
感想・レビュー
校閲のお仕事小説というところか。
石原さとみさん主演のドラマは見ていませんが、何となく石原さとみさんが主人公の感じで読みました。
出版社に務める主人公の悦子は、ファッション誌に行きたいが行けないオシャレガール。
確かにキャラクターがとてもドラマ的なような印象もありましたが、構成も無難な感じで面白く思った以上に楽しめたかと。
少し恋愛チックな感じが、女性的な小説かなとも感じるけど。
最近「舟を編む」という少し出版業界の変わった部署の話を読んだばかりだったので、またこっちはこっちですごく新鮮に読めました。
校閲仕事がが本や小説などの出版にどういう役割を果たしているのかをさりげなく教えてくれるのも面白いです。
著者の時たま出てくる面白い表現も笑えました。
出版業界の話ですが、気楽に読める一冊なので、是非気になった方は一度読んでみるのもいいかもですね。
解説は角田光代さんで、これも面白いです。