あらすじ
女は藪で蛇を踏んだ。蛇は女になり食事を作って待つ。母性の眠りに魅かれつつも抵抗する、女性の自立と孤独。芥川賞受賞作他二篇
（文藝春秋より）
感想・レビュー
第115回芥川賞受賞作
表題作「蛇を踏む」と短編二つが収録。
著者さん初読みになります。
まず「蛇を踏む」から。書き出しは良いなと私は思いました。ただ全体通して意味が分からない。というのが正直な感想。
逆にわかる人いるのかな、笑
解説を色々読んでも、分からないのが良いと言った感じもするような。著者独自の脳内世界観を描く安部公房や円城塔タイプというか。
物語性もなければ文学性も殆ど感じないと選評で宮本輝と石原慎太郎が大反対していたのを見て、概ね同意見でした。
人は物事において分からない、理解できないということにまず第一に嫌悪感を抱きますから。リアリズムを意識する人は苦手な人は苦手な作品なんだろうと思います。
寓話としてなら別に芥川賞じゃなくていいとまでは私は言い切らないですし、誰か理解出来る人がいるなら良いんじゃないかなとも思います。
ただ個人的には一つの作品としても否定はしないけど、推せもしないのも事実。
わかったフリをするのも何か違いますしね。
他2篇も理解不能に近かった。
だが勝手に選ばれた著者は一ミリも悪くないのも事実ですね。
本作は変わり種の感じもありそうなので、ぜひ機会があれば他作も読んでみたいです。
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