あらすじ
令嬢刑事×毒舌執事コンビの傑作ミステリ
(小学館より)
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。
『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。
大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は”執事兼運転手”の影山。
「お嬢様の目は節穴でございますか?」
暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに謎を解き明かしていく――
2011年本屋大賞受賞の大人気ミステリ。
書き下ろしショートショート収録!
感想・レビュー
第八回本屋大賞“大賞”受賞作品
東川篤哉さん初読みになります。本作は連作短編集。
一応、本格の体裁をとってはいますがユーモア、娯楽、ライトミステリの類かと。
設定が少女漫画チックだったり、会話がライト文芸に近いような雰囲気ですね。だから本格だと思って読むと少し肩透かしを食らいます。
私も最初の方は本格思考で読み進めていたのですが、どこかで違和感を覚え、そういえばかなり昔にドラマ版を見ていたので(記憶が曖昧ですが)すぐにコメディ路線だったはずと切り替えました。
そこからは謎解きをライトに読めたのでわりかし楽しめたかと。
トリックの内容も全然覚えていなかったので。
各話タイプの違う事件を安楽椅子探偵の秘書影山が、麗子を嘲笑しつつ謎を解いていくバランス感覚が面白く、決め台詞の毒舌は笑えましたね。
たまにはこういう息抜きミステリも良いですね。
ただ正直に言うと本作が大賞なのには驚きを隠せないような。笑
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