あらすじ
第146回芥川賞受賞作! 無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。SF、前衛、ユーモア、諧謔…すべての要素を持ちつつ、常に新しい文章の可能性を追いかけ続ける著者の新たな地平。
第146回芥川賞受賞作!
(講談社BOOK倶楽部より)
無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。
希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、
言語をめぐって連環してゆく物語。
SF、前衛、ユーモア、諧謔…すべての要素を持ちつつ、常に新しい文章の可能性を追いかけ続ける著者の新たな地平。
感想・レビュー
第146回芥川賞受賞作
表題作「道化師の蝶」と短編「松ノ枝の記」が収録。
第146回は田中慎也さんの「共喰い」と同時に受賞した年でもありますね。
物語は着想を捕まえる虫取り網で、着想を捕まえるという。エイブラムス氏や謎の多言語作家の行方を追ったりと……。
さて、問題はこの表題作がSFなのか文学なのか寓話なのかということなのだが、まず全体的に話が意味不明で、川上弘美さんや安部公房さんなどの雰囲気を感じます。
ただ分かる時は分かるので選考委員に睡眠薬と言われたり、寝るときにしか読めない本があるとよいという言葉に確かにと頷けた。
分かり易く言うと石原慎太郎さんが嫌いそうなタイプで、あまりにも独りよがりで読み手を考えない作者という所だろうか。でも受賞はしている、文学とは?
個人的には小説なんて自由に書いてなんぼだと思うので、正解も間違いもないと思います。
ただ私は素直に田中慎弥さんの方を断然推しますけど。
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