高校事変 III【あらすじネタバレ感想】半グレの娘、熱帯林の奥地に拉致され、無双する

あらすじ

”JK無双”結衣、拉致され目覚めると熱帯林の奥地にある謎の施設に!

犯罪史に残る凶悪な半グレ連合リーダーを父に持つ優莉結衣を、全寮制の矯正施設・塚越学園のトップが訪ねてきた。結衣は転入を薦められるが、見学に出発した未明、突如として武装集団の襲撃に遭う。結衣の記憶はそこで途切れ、ふたたび目覚めたときには、熱帯林の奥地にある奇妙な<学校村落>に身を置いていた。同じく日本から来た少年少女ら700人が生活しながら通学する、要塞化された校舎の謎。シリーズ最高傑作登場!

(KADOKAWAより)

感想・レビュー

本当に凄いですねこの小説。

フェイク動画により、塚越学園行きになりかけたスーパー女子高生優莉結衣が、見学に行くついでに拉致されて目覚めたら密林地帯、、は?

今回はアジア版ISの体現という、著者は世界か何かと戦っているのかというくらい日本の構造の隙を容赦なく付いていき、やり過ぎバイオレンス文学を貫いてくる。

虐待や育児放棄などの貧困環境下で育つ学生達を拉致し、海外で強制教育に励む思想はエンタメ小説の域にとどまらず、問題はこれと似た事が世界で起きていて、子供達はAKMを使って人を殺す教育が本当にあり、日本でもこの様な事態がいつ起きてもおかしくないという事を著者は体現してみせた。

優莉結衣の変化もよく描かれていてシリーズ最高傑作なのも頷けます。

今回から妹の凛花が出てきて、そして一巻以来の田代ゆうじの名前も出てきて不穏な伏線も残った。

嘉島姉妹がなんか毎回不憫な目にあって辛いが、それでも結衣のお陰でどんどんと変化してきて、今枝流の件も良かったし、面白かった。

そして何よりも現代日本人は銃を持たないが、確かに一昔前の先人たちは、当たり前に銃で人を殺しに戦争に行って、帰ってきたらまた日常を過ごしていたと思ったら、何が正義で悪か、法律が正義なのか、分からなくなるような。

勿論その上でいまの日本が平和と言っていいのか分からないが仮初の平和があります。

だが著者はそれまでも突っ込んできて、空域だったり、国家間の関係性にすらこれが平和なのか支配なのか訴えてくる。

今まで結衣は多くの命を救って、殺してきた。ここがこの作品の面白しい所であって、シリーズとしていい方向に深みが出てきている。

不覚にも最後は感動すら覚えました。

あとこれは今回の余談ですか、優莉結衣がサッカーと銃の例えが余りにもめちゃくちゃで笑いました。

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