
あらすじ
生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。
いったい彼はなぜ、正答できたのか?
真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される!
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!
(朝日新聞出版より)
感想レビュー
このミステリーがすごい!《2024年》第7位ノミネート、本屋大賞2023(第20回)第6位ノミネート
小川哲さんの名前はここ数年、度々耳にしており、いつか読めたらなと思っていました。
直木賞なども受賞しているので、どれを読もうか迷ったのですが、数年前に話題になっていた本作を手に取りました。
さっそく読了後の所感としては、無難に面白かったというところでしょうか。無難と書きましたが、これは別に悪い意味でもなく、本当にただ、エンタメとして楽しみながら読めました。
そもそも題材が「クイズプレイヤー」という新鮮なもので、他に比べる作品がないのも影響しているかもしれませんが。
昭和の頃は少しわかりませんが、今となってテレビでの定番であるクイズ番組。
それに出場する選手たちは、どんな人間で、どんな生活をしているのか。
確かに言われてみれば、気になりますし、今までになかった題材なのではないでしょうか。
もしかしたら他の方が書いているかもしれませんが、その時はすみません。
さて、物語はあらすじにもある通り「クイズ番組で、まだ一文字も問題が読まれていないのに回答して正解し、優勝を果たすという不可解な事態が起こる。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 」という感じで、
主人公はこの不可解な事態により敗北してしまった側なのですが、最初にまず思い浮かぶのは「ヤラセ」なのではないかということ。
ここから、何度も映像を見返したり、その者のルーツを探ったりしながら、自分の過去を織り交ぜつつ、この不可解な事態を解いていきます。
まさにそれこそが、クイズであると。本当によく出来たお話なんですよね。笑
まず冒頭からすごい引き込まれます。そこからクイズプレイヤーの世界、思考というのも興味深いですし、謎が解けていく過程も楽しかったです。
思考という部分においては、実際はもっと違っていたり、人によって違いはあると思いますが、それでもこうして物語として読めるのは有り難いですね。
最後は意外と冷静なところに落ち着きましたが、それにより主人公の人間臭さがより強調される形になっていて、著者さんの色が垣間見えたような気がしました。
多くの人の中でのクイズプレイヤーといえば、伊沢拓司さんなどが有名で、現在も「QuizKnock」というグループで活動していますよね。
私が十代くらいの頃から出始めていた印象が残っています。まさかその時は、ここまでクイズプレイヤーが注目される時代になるなんて考えもしませんでしたが。
それでは今日はここまで。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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