あらすじ
TYPE-MOON×電撃文庫×成田良悟で贈る『Fate』新シリーズ
それは「偽りだらけの聖杯戦争」。その聖杯に満ちる魂は、真実か、それとも――。第五次聖杯戦争から数年後、米国西部にて発現した“聖杯戦争”の行方は……。
(電撃文庫より)
感想・レビュー
最高だこれ。
本作を読んだとき、衝撃を受けたことは今でも覚えています。
一度雑誌の特典小説で読んだけど、全部は掲載されていなかったので、ずっと早く読みたいと思っていました。
まさか電撃文庫から出版されるとは夢にも思いませんでしたが。
まず忖度抜きにして言うと、個人的にはFateシリーズの中でも一番面白い?かもしれません。
ただスターシステムのお祭りなんで、過去の作品があって成立する面白さではありますが。
型月が好きな人は、みんなこの様な二次創作を一度は夢にみるんですけど、不可能というかしんどすぎることを本作は成しているのかと。
いうなら二次創作の最強版みたいな感じでしょうか。
偽りの聖杯戦争、ギルとエルキ、魔術師、使徒、時計塔、教会、協会、警察、ギャング、まだ他にも色々と型月世界が混じり合う。
当時読んだときの感想そのままの熱量で伝えられないのが惜しいくらい展開がぶっ飛んでいてイかれてるし、笑えます。
イカれながらも成田良悟さんは、以前バッカーノを読んだ時に、構成力のその高さに驚いたのですが、本作も本領を発揮しており、お話としてもしっかり楽しめます。
つまり本作は型月作品を知っていれば知る程、この夢のような作品は面白くて仕方ない、ということですね。