あらすじ
美しいアーデンの森の中で、幾組もの恋人たちが展開するさまざまな恋。牧歌的抒情と巧みな演劇手法がみごとに融和した浪漫喜劇。
(新潮社より)
感想・レビュー
良い。good。
詳しくはないですが悲劇時代に書かれた喜劇であると。
相変わらずの会話劇はもう抜けれない沼だ。これが400年以上前の会話なのか。
名言が飛び交い、人々がその一文に魅了される。
個人的には、シェイクスピア悲劇によくある毒の混じった切り返しが好きだが、こういうお話もありだなと思わされました。
道化はいつでも道化であるが。
全世界は一つの舞台であって人間は役者にすぎない。
人は生涯に様々な時代を演じ分ける。
(省略) つまり、全き忘却、歯無し、目無し、味なし、何も無し……人によって色々な解釈がとれる末文も素晴らしい。