あらすじ
まちがい続け、いつまでも手の届かない答え
一色いろはの依頼を受け、バレンタインデーのイベントを手伝うことになった奉仕部。そのイベントには三浦や海老名、川崎などいつものメンバーも加わり、より大規模なものになっていく。穏やかで暖かな空気の中、だんだんと見過ごせなくなってくる小さな違和感、慣れないことで戸惑っているのだと自分に言い聞かせようとしても誤魔化せない気持ち。
(ガガガ文庫より)
本物から目をそらしてでも、この時間がずっと続けばいいのかもしれない--。
何も気づかないほうが良かったのかもしれない--。
提案される「彼女の相談、彼女の依頼」。
雪は静かに降り積もり、彼ら、彼女らの今という景色を変えていく。
感想・レビュー
まず表紙が最高ですね。
そして久しぶりに本編再開です。
物語はバレンタインデーを交えながら、陽乃が平穏に見えた八幡たちを掻き回す。この展開は最終巻まで引っ張る流れになります。
個人的にこの陽乃も渡先生の分身なんだろうなって思う。違ってたら申し訳ないけど。
勿論八幡にも自分の影はあるだろうし、それは伝わってくるけど、特に趣味や千葉語りなど。
あと平塚先生もそうかなって思ったけど、なんか上手く伝えられないんですけど。まぁキャラクターなんて作者の何かしらの意図せぬ影でもありますよね。笑
そして物語は静謐な雰囲気があって、クライマックス感が高まっています。
もうとにかく早く続刊を読ませておくれという感じですね。