書店員が決める【歴代本屋大賞】全年度版ランキング!感想あり

こんにちは。こんばんは。

本屋大賞」の名を本屋さんでよく見かける時代になって随分と日が経ちますね。

現代の出版業界でも、本屋大賞ほどベストセラーを生み出す影響力を持った賞はないのではないでしょうか。

それに本屋大賞は出版社が売り出す新人賞や文学賞でもありません。

そんな特異な本屋大賞は、今や毎年注目されていますが、今日はその歴代受賞作品のノミネートランキングをご紹介します。

記事には、本屋大賞設立経緯や私が読んだ本屋大賞受賞作品の感想などもありますので、気になった方はお読み下さい。(ネタバレにご注意下さい)

それでは歴代本屋大賞受賞作品ノミネートランキングです!

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第二十回本屋大賞【2023年】

順位受賞作品著者
大賞汝、星のごとく凪良 ゆう
ラブカは静かに弓を持つ安壇 美緒
光のとこにいてね一穂 ミチ
爆弾呉 勝浩
月の立つ林で青山 美智子
君のクイズ小川 哲
方舟夕木 春央
宙ごはん町田 そのこ
川のほとりに立つ者は寺地 はるな
10#真相をお話しします結城 真一郎

第十九回本屋大賞【2022年】

順位受賞作品著者
大賞同志少女よ、敵を撃て逢坂 冬馬
赤と青とエスキース青山 美智子
スモールワールズ一穂 ミチ
正欲朝井 リョウ
六人の嘘つきな大学生浅倉 秋成
夜が明ける西 加奈子
残月記小田 雅久仁
硝子の塔の殺人知念 実希人
黒牢城米澤 穂信
10星を掬う町田 そのこ

感想・レビュー(本屋大賞2022)

第十八回本屋大賞【2021年】

順位受賞作品著者
大賞52ヘルツのクジラたち町田 そのこ
お探し物は図書室まで青山 美智子
犬がいた季節伊吹 有喜
逆ソクラテス伊坂 幸太郎
自転しながら公転する山本 文緒
八月の銀の雪伊与原 新
滅びの前のシャングリラ凪良 ゆう
オルタネート加藤 シゲアキ
推し、燃ゆ宇佐見 りん
10この本を盗む者は深緑 野分

感想・レビュー(本屋大賞2021)

第十七回本屋大賞【2020年】

順位受賞作品著者
大賞流浪の月凪良 ゆう
ライオンのおやつ小川 糸
線は、僕を描く砥上 裕將
ノースライト横山 秀夫
熱源川越 宗一
medium 霊媒探偵城塚翡翠相沢 沙呼
夏物語川上 未映子
ムゲンのi知念 実希人
店長がバカすぎて早見 和真
10むかしむかしあるところに、死体がありました。青柳 碧人

感想・レビュー(本屋大賞2020)

第十六回本屋大賞【2019年】

順位受賞作品著者
大賞そして、バトンは渡された瀬尾 まいこ
ひと小野寺 史宜
ベルリンは晴れているか深緑 野分
熱帯森見 登美彦
ある男平野 啓一郎
さざなみのよる木皿 泉
愛なき世界三浦 しをん
ひとつむぎの手知念 実希人
火のないところに煙は芦沢 央
10フーガはユーガ伊坂 幸太郎

感想・レビュー(本屋大賞2019)

第十五回本屋大賞【2018年】

順位受賞作品著者
大賞かがみの孤城辻村 深月
盤上の向日葵柚月 裕子
屍人荘の殺人今村 昌弘
たゆたえども沈まず原田 マハ
AX アックス伊坂 幸太郎
騙し絵の牙塩田 武士
星の子今村 夏子
崩れる脳を抱きしめて知念 実希人
百貨の魔法村山 早紀
10キラキラ共和国小川 糸

感想・レビュー(本屋大賞2018)

第十四回本屋大賞【2017年】

順位受賞作品著者
大賞蜜蜂と遠雷恩田 陸
みかづき森 絵都
罪の声塩田 武士
ツバキ文具店小川 糸
桜風堂ものがたり村山 早紀
暗幕のゲルニカ原田 マハ
i西 加奈子
夜行森見 登美彦
コンビニ人間村田 沙耶香
10コーヒーが冷めないうちに川口 俊和

感想・レビュー(本屋大賞2017)

第十三回本屋大賞【2016年】

順位受賞作品著者
大賞羊と鋼の森宮下 奈都
君の膵臓をたべたい住野 よる
世界の果てのこどもたち中脇 初枝
永い言い訳西川 美和
朝が来る辻村 深月
王とサーカス米澤 穂信
戦場のコックたち深緑 野分
東山 彰良
教団X中村 文則
10火花又吉 直樹

感想・レビュー(本屋大賞2016)

第十二回本屋大賞【2015年】

順位受賞作品著者
大賞鹿の王上橋 菜穂子
サラバ!西 加奈子
ハケンアニメ!辻村 深月
本屋さんのダイアナ柚木 麻子
土漠の花月村 了衛
怒り吉田 修一
満願米澤 穂信
キャプテンサンダーボルト阿部 和重・伊坂 幸太郎
アイネクライネナハトムジーク伊坂 幸太郎
10億男川村 元気

感想・レビュー(本屋大賞2015)

第十一回本屋大賞【2014年】

順位受賞作品著者
大賞村上海賊の娘和田 竜
昨夜のカレー、明日のパン木皿 泉
島はぼくらと辻村 深月
さようなら、オレンジ岩城 けい
とっぴんぱらりの風太郎万城目 学
教場長岡 弘樹
ランチのアッコちゃん柚木 麻子
想像ラジオいとうせいこう
聖なる怠け者の冒険森見 登美彦
10去年の冬、きみと別れ中村 文則

感想・レビュー(本屋大賞2014)

第十回本屋大賞【2013年】

順位受賞作品著者
大賞海賊とよばれた男百田 尚樹
64横山 秀夫
楽園のカンヴァス原田 マハ
きみはいい子中脇 初枝
ふくわらい西 加奈子
晴天の迷いクジラ窪 美澄
ソロモンの偽証宮部 みゆき
世界から猫が消えたなら川村 元気
百年法山田 宗樹
10屍者の帝国伊藤 計劃、円城 塔
11光圀伝冲方 丁

感想・レビュー(本屋大賞2013)

第九回本屋大賞【2012年】

順位受賞作品著者
大賞舟を編む三浦 しをん
ジェノサイド高野 和明
ピエタ大島 真寿美
くちびるに歌を中田 永一
人質の朗読会小川 洋子
ユリゴコロ沼田 まほかる
誰かが足りない宮下 奈都
ビブリア古書堂の事件手帖
 -栞子さんと奇妙な客人たち-
三上 延
偉大なる、しゅららぼん万城目 学
10プリズム百田 尚樹

感想・レビュー(本屋大賞2012)

第八回本屋大賞【2011年】

順位受賞作品著者
大賞謎解きはディナーのあとで東川 篤哉
ふがいない僕は空を見た窪 美澄
ペンギン・ハイウェイ森見 登美彦
錨を上げよ百田 尚樹
シューマンの指奥泉 光
叫びと祈り梓崎 優
悪の教典貴志 祐介
神様のカルテ2夏川 草介
キケン有川 浩
10ストーリー・セラー有川 浩

感想・レビュー(本屋大賞2011)

第七回本屋大賞【2010年】

順位受賞作品著者
大賞天地明察冲方 丁
神様のカルテ夏川 草介
横道世之介吉田 修一
神去なあなあ日常三浦 しをん
猫を抱いて象と泳ぐ小川 洋子
ヘヴン川上 未映子
船に乗れ!藤谷 治
植物図鑑有川 浩
新参者東野 圭吾
101Q84村上 春樹

感想・レビュー(本屋大賞2010)

第六回本屋大賞【2009年】

順位受賞作品著者
大賞告白湊 かなえ
のぼうの城和田 竜
ジョーカー・ゲーム柳 広司
テンペスト(上下)池上 永一
ボックス!百田 尚樹
新世界より(上下)貴志 祐介
出星前夜飯嶋 和一
悼む人天童 荒太
流星の絆東野 圭吾
10モダンタイムス伊坂 幸太郎

感想・レビュー(本屋大賞2009)

第五回本屋大賞【2008年】

順位受賞作品著者
大賞ゴールデンスランバー伊坂 幸太郎
サクリファイス近藤 史恵
有頂天家族森見 登美彦
悪人吉田 修一
映画篇金城 一紀
八日目の蝉角田 光代
赤朽葉家の伝説桜庭 一樹
鹿男あをによし万城目 学
私の男桜庭 一樹
10カシオペアの丘で重松 清

第四回本屋大賞【2007年】

順位受賞作品著者
大賞一瞬の風になれ佐藤 多佳子
夜は短し歩けよ乙女森見 登美彦
風が強く吹いている三浦 しをん
終末のフール伊坂 幸太郎
図書館戦争有川 浩
鴨川ホルモー万城目 学
ミーナの行進小川 洋子
陰日向に咲く劇団 ひとり
失われた町三崎 亜記
10名もなき毒宮部 みゆき

感想・レビュー(本屋大賞2007)

第三回本屋大賞【2006年】

順位受賞作品著者
大賞東京タワー オカンとボクと、時々、オトンリリー・フランキー
サウスバウンド奥田 英朗
死神の精度伊坂 幸太郎
容疑者Xの献身東野 圭吾
その日のまえに重松 清
ナラタージュ島本 理生
告白町田 康
ベルカ、吠えないのか?古川 日出男
県庁の星桂 望実
10さくら西 加奈子
11魔王伊坂 幸太郎

感想・レビュー(本屋大賞2006)

第二回本屋大賞【2005年】

順位受賞作品著者
大賞夜のピクニック恩田 陸
明日の記憶荻原 浩
家守綺譚梨木 香歩
袋小路の男絲山 秋子
チルドレン伊坂 幸太郎
対岸の彼女角田 光代
犯人に告ぐ雫井 脩介
黄金旅風飯嶋 和一
私が語りはじめた彼は三浦 しをん
10そのときは彼によろしく市川 拓司

感想・レビュー(本屋大賞2005)

第一回本屋大賞【2004年】

順位受賞作品著者
大賞博士の愛した数式小川 洋子
クライマーズ・ハイ横山 秀夫
アヒルと鴨のコインロッカー伊坂 幸太郎
永遠の出口森 絵都 
重力ピエロ伊坂 幸太郎
4TEEN石田 衣良
デッドエンドの思い出吉本 ばなな
終戦のローレライ福井 晴敏
陰摩羅鬼の瑕京極 夏彦
10ららら科學の子矢作 俊彦

感想・レビュー(本屋大賞2004)

本屋大賞設立経緯

まず出版業界は、長年出版不況と言われており、本の売り上げがあまり芳しくありません。

当然、売上が減れば書店も減ります。特に街の個人経営の本屋さんは年々減少していっています。

業界的背景になりますが、売上が減少しようが出版社側から本屋さん送られてくる本の数は変わりません。

その辺の金銭関係は省略しますが、依然書店は苦しい状況が続きました。

そんな中、実行委員会の杉江由次さん(本の雑誌社・営業担当)という方が、設立に動き出しました。その背景にはとても勇気と情熱ある行動があったのです。

皆さんもご存知だと思うですが直木賞(直木三十五賞)ってありますよね。未だにそうですが、本屋さんにとって直木賞は本を売る大きなチャンスなのです。

現状でも売上は苦しいかもしれませんが、何もないよりかは目玉商品として売り出すチャンスになります。

ですがこの直木賞が128回(平成14年・2002年下半期)のときに『受賞作なし』という結果になりました。

これも歴代の直木賞を見るとよくあることなのですが、芥川賞や直木賞は選考委員(歴代受賞者の作家)さんが受賞作を選びます。

もちろんその前にノミネート条件もありますがここでは省略します。

話を戻しまして、受賞作なしという結果に納得に落胆した杉江さんは「自分が普段接する書店員の声を拾い上げたい」という名目の下に本屋大賞の設立を考えつきました。

そしてついに本屋大賞は2004年に設立されることになりました。

全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本「売り場からベストセラーをつくる!」

上記のようなキャッチコピーに基づきまして、普段からリアルな現場で、お客さんと接しながら働く書店員さん(実行委員会)たちの投票によって年間ベストセラーを生み出すこととなったらしいです。

まとめ

いかがでしたか。

私も本屋大賞の受賞作品は、ぼちぼちと読んでいますが、歴代の受賞作品を見ていると、これ前から読みたかったやつだ、これ本屋大賞だったんだと再発見する楽しみを味わいました。

今も尚、出版業界、特に小説業界は斜陽産業と言われますが、このような情熱ある小説愛を持たれる方が全国に、世界にいる限り、小説の未来もそこまで暗いものだとは私は思いません。

昨今は動画や漫画の勢いは大変活発ですが、やはりいつの時代も活字の世界に魅了される人は、どこかにいるのでしょう。

私もその一人であり続けたいですね。

最後までお読みいただきありがとう御座いました。