あらすじ
笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。第153回芥川賞受賞。
売れない芸人徳永は、熱海の花火大会で、師として仰ぐべき先輩神谷に電撃的に出会った。そのお笑い哲学に心酔して行動を共にしながら議論を続けるのだが、やがて二人は別の道を歩んでいくことになる。運命は二人をどこへ連れていくのか。
(文藝春秋より)
感想・レビュー
第153回芥川賞受賞作、第十三回本屋大賞10位ノミネート
又吉直樹さん初読みになります。
又吉さんは芸人として好きでした。それ故に敬遠しがちだったのですが、読んでみて良かったです。
かなり良い読書をしてきた男性的文章だと感じました。文学へのリスペクトを感じます。
題材がお笑い芸人なので、もっとエンタメよりな感じかと思いきや、純の文学よりで確信的な一文が降りた時も、お世辞ではなく一瞬太宰がちらつきました。
後半の漫才のシーンは不覚にも感動しましたし、見せ方が上手い。
で明らかに衝動で書き殴ったような文章がその後にあって、そこが一番著書を感じられて、一気にこの物語が好きになる。
今後とも良い小説を書いて欲しいですね。
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